my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

綿の絵本作り@ことり文庫

2010-07-25 21:00:04 | 好きなもの・講座やワークショップ

昨日は、町内会納涼大会手伝いの間をぬって(笑)、梅ヶ丘のことり文庫さんへ
行ってきました。

磯敦子さんが来てくれて、綿の絵本をつくるという、なんとも魅力的なワークショップに
参加するためです。

ワークの流れや、詳しい説明などは、どうぞことり文庫さんのブログ
読んで下さい。


私は、我が家のイラスト担当・中2女子の作品との、コラボ絵本にしようと企んでいて‥
なかなかうまくいったかなと思っています。
表紙作りの手前で、昨日は集中力タイマーが点滅したので、文章と表紙などは
今日の午後家で仕上げました。

題名は「A COTTON BOOK」 ‥  こんなできあがりです。

  表紙 

 表紙を開けたところと扉には、
こう書いてあります。

   綿花畑ではたらいたすべての人と 
   糸に紡ぎ布を織るおりひめたちと
   その布を愛する人たちと ‥‥‥

    to my lovely Rio

         written by Hideyo Mizutani

献じは立派なんですが、
次ページからのおはなしは眉毛くまのチェリーちゃんが進めます。

  わたしのなまえはチェリー。
  わたをそだてています。

  ふわふわのわたの実からは
  すてきなものがたくさんつくれるんだよ。

  みどり ちゃいろ
  しろ
  しぜんのわたいのいろ

 ほらね!
  マフラー・ストール
  バンダナ・ぼうし

  みんな みんな

  わたの実を糸にして それを 織って つくったんだ。

  知的なぼくは シックなよこじま

  大胆なストライプの三角ぼうし すごくにあってる!



  みどりわたのミトン あったかい~

  すそのフリンジがお気に入りでーす

  ← かばさんの右側には、
製作指導・磯敦子 ほかと、2010年7月24日@ことり文庫 と書きました。

  お気に入りのスカートとポシェット。
  どこへおでかけ するのかな。

 そして裏表紙
2つの重なった布は、綿を育くむ大地のイメージなんです。

布は、表紙の屋根の一部の切り込み以外、磯さんが持ってくてくださった
端切れの形そのままを生かして使わせてもらいました。
そこが一番のこだわりかな。



磯先生、こうめさん。
楽しいワークをどうもありがとうございました。


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はじめましての絵本たち@こひつじ文庫

2010-07-20 16:25:52 | 好きなもの・講座やワークショップ

7月17日(土)は、こひつじ文庫さんへ行ってきました。
今年3回目の「はじめましての絵本たち」に参加するためです。

バスを降りて、角を曲がろうとしたら、反対方面からのバスを降りて歩いてくる
三蔵さんと、琴子さんを発見。
三蔵さんは、あんなにたくさんの絵本が内蔵されているなんて、誰も思えないほど
おしゃれ&涼やかな感じで、キャリーバッグを引いてました。

今回は「日本の絵本」の紹介が13冊、「海外翻訳絵本」が、おまけも入れて
11冊でした。
こひつじ文庫さんのページに全部紹介されています)


その中で私が気になったのは、こんな絵本です。

  このコンビで、「くだもの だもの」もありましたね。

 おかべりかさんの「よい子への道」が大好きだったrへの
バースデープレゼントにしてしまおうか、と1分くらい真剣に悩みました(笑)。

  かなり好きなテイストの絵でした。(たしか)見返しに
描かれたいろんな靴の絵がステキでした。
海外の絵本みたいだけど、作者は1980年ロンドン生まれの日本のおじょうさんです。

 タッチパネルを操作しているみたいな気になる不思議さがありました。
ぱらぱら吟味タイムに手にとるのを忘れたため、結末を知りません、残念。

 全体のトーンがなんかいい感じで、気になりました。

  昔の人は地球をどうように想像したのか、どんな形だと
思っていたのかが、しかけつきで、詳しく説明されていました。興味深いです。


そして、購入した絵本はこちらです。
 トラの名前はベリゼール。トラだけど、ちゃんと服を着て
パン屋さんをしています。時々お芝居もします。
ある日、服を着ないで、舞台に立ったら、町の大人たちの態度が一変。
ちょっと考えさせられる内容が気になったのと、それ以上に、色遣いとか、絵の感じが
好みでした。

ご一緒した琴子さんと、はらぺこさんのブログにも、それぞれログがありますので
ぜひご覧ください。

次回の開催は10月23日(土)と21日(木)だったと思います。
(日にちが近づいたら、こひつじ文庫さんのブログで告知されるはずです)



講座もそのあとのこひつじサロンも、毎回とても楽しくて、一日があっという間に
終わって行く感じが、いつもしています。
そして、私にとってもうひとつ嬉しいことは‥リビングに居た4人とその隣のお部屋に
いらっしゃったマーガレットさんの旦那さまも、皆すべてBOOTS&STICKS
Tシャツを着ていた! ということです。

皆さま、ほんとうにいつもありがとうございます。
5人が5人とも(ちゃっかり自分も含めています)、みんな似合っていました♪



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いまごろ、だけど‥

2010-07-18 10:00:12 | 日々のこと
ずっと前から流行っていたり、ずいぶん前に話題になっていても
自分にとって関係ないことや、「その時」でないことって、よくあります。

この夏も、そんなもののうち2つが、私のところへ訪れそうです。

ひとつは、劇団四季の「ライオンキング」
本当は、ブロードウェイのものを観たいとずっと思っていたけれど、いつのまにか
それさえも忘れていたら、先日、テレビのバラエティー番組からライオンキングを
知ることになったrが、「観てみたい!」と初めて言いました。
たしかもっと小さかった頃、友達が観てきてよかった、と言っていたので、
話題にしたことがありましたが、その時はまるで興味を示さず。

観たいと思ったときが、「その時」なので、母は早速チケットの手配をし、
来月22日、彼女の14歳の誕生日にふたりで観にいくことにしました。
たのしみ♪


そして、もうひとつのいまごろ~??? は、ipod です。
通勤もしていないし、ひとりで音楽を聴く環境も必要もなかったので、特に気にして
いませんでしたが(アップルストアに行ったときはその小ささに驚いて
手にしたりしてましたが‥)
カードのポイントをためて交換できるアイテムの中に、ipod shuffle があるのを
知り、なんとなく嬉しくなり、そして本日めでたく目標ポイントに達しました。

うれしい♪

帰省のときに新幹線の中で使うのが今から楽しみです。


*そうそう、先日初めて、音楽をダウンロードしました。あまりの
お手軽さにびっくりしました。


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あこがれ

2010-07-07 15:53:52 | 好きな本
2001年から続いていた「クワイナー一家の物語」。先日最終巻の第7巻が出て、
もう読み終わってしまいました。

クワイナー一家物語とは、「大草原の小さな家」の、ローラのかあさんの話です。
キャロライン(=かあさん)が、5歳のときから話は始まり、最終巻の7巻で
幼なじみのチャールズ(=とうさん)と再会し、プロポーズを受けるところで終わります。

         


      

下段真ん中の第5巻の表紙で、バイオリンを弾いているのがチャールズで
この場面は、二人が初めて出会ったときです。

そして、第7巻はこちら。
二人の小さな家
シーリア・ウィルキンズ 作  ダン・アンドレイアセン 画  土屋京子 訳


題名の「二人の小さな家」は、これから二人が暮らしていく家のことですね。



私は‥夫いわく「ちょっと尋常じゃない感じで語るよね」‥大草原の小さな家シリーズが
大好きなのです。
(もうすこし言うと、むかしテレビドラマで観た「ローラのとうさん」がそもそも
大好きの始まりなのです。)

ローラのものはすべて読み、ローラの娘のローズが書いた本も読み、
もっと読みたい、もっと知りたいと思っていた時に、このかあさんのシリーズが
あることを知りました。(以前のログ 
ローラによって書かれた、大草原~とは違い、こちらは、残っている手紙をもとに、
作家によって構成された話なので、実際にはなかったかもしれないエピソードも
含まれているかもしれませんが、私はちっとも気にしません・笑。
南北戦争前後のアメリカで、フロンティアを目指した、「ふつうの家族」が
力を合わせて日々の暮らしを送っていく姿が、とても好きなのです。

特に、この第7巻では、ローラのとうさん、かあさんになる二人の恋人時代が
描かれ、後の物語を十分知っているにもかかわらず、その成り行きにどきどき
したりもしました。

キャロラインは、ミルウォーキーの大学を出て、町立学校の教師として
充実した毎日を送っていた中で、チャールズを慕う自分の気持ちと、仕事を
続けて行きたいという気持ち、家族の側に居てもっと両親を助けたいという
気持ちなどで揺れ動きます。

でも、最後には、おかあさんに自分の気持ちをすべて話し、おかあさんは
こんなことをキャロラインに伝えます。

「でも、悲しみがなかったとしたら、喜びもそれほど輝かないんじゃないかしら」
おかあさんはキャロラインをじっと見つめました。
「悲しみも喜びも、両方とも人生の大切な要素なのよ、キャロライン。
それをどう受けとめていくかが、生きるということなの」

このおかあさんの言葉は、私の胸にも、染み入りました。





邦訳はされていませんが、キャロラインのおかあさんの物語‥ボストンで
お針子をしていた‥や、
スコットランドからアメリカに来た、おばあちゃんの物語も、アメリカでは出版
されているらしいです。

私は、ローラの物語を、またはじめから読んでみたい気持ちになっています・笑。


コメント (11)
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ザ・ウォーカー

2010-07-06 15:34:15 | 好きなもの・映画やDVD
4月21日のブログに、始まるのがとても楽しみと書いた映画『ザ・ウォーカー』を
日曜日に観てきました。

原題は The Book of Eli 
このタイトルに、映画のエッセンスが詰まっているので、ザ・ウォーカーという邦題は
ちょっとがっかりというか‥観る側の視点が違ってきちゃうかなと思いました。

予告編を観ていたときには、核戦争後の世界に、本というものがたった1冊しか
残っていなくて、それをイーライ(デンゼル・ワシントン)という男が、何か理由があって、
ただひたすら西を目指して運んでいるのだと、思っていました。

映画を観てわかったことは、核戦争から30年たった世の中に、本は残っているのだけれど
イーライが持っている「その本」はたった1冊だけだということと、戦争後に生まれた
若い人たちは、文字がまったく読めないということでした。

高度化した文明の、ほんの少し先にある未来‥
ボタンが、ある日、押されてしまったその先の世の中‥
力がすべてで、女子供は無力ゆえに虐げられ、その日を生き延びるためには
何でもする社会‥退廃の極みでした。

そんな中、イーライは何を思って、ひたすら西へ歩き続けるのかー
理由はちゃんとあり、最後には目的地にちゃんと辿り着き、ああそういうこと
だったのかとわかります。

‥‥わかりますが、
えー?!と思うところも少なからずあって‥でも、私は主役のデンゼル・ワシントンが
好きなので、それで、えー?!と思った大半は、まあいいかということになってます・笑。
(もっとやわな感じの人が主役だったりしたら、それはないでしょと言いたい箇所も
彼ならば、そういうこともあるかもね、と思えるし‥)

「その本」を血眼で探し続け、イーライが持っていることを知ると、何が何でも
奪おうする、ある町の独裁者、カーネギー(ゲイリー・オールドマン)。
彼の情婦は、目が見えず、彼の圧倒的な力の前にただひれ伏すだけ‥
そんなところからも、私は、ル=グウィンの書いた、『ギ フト』『ヴォ イス『パ ワー』の
世界を思い出すのでした。


日本の映画からの影響も受けたというこの作品。町の技術屋の役で
トム・ウエイツも出ていました。



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いのくまさん@オペラシティアートギャラリー

2010-07-04 15:16:02 | 好きなもの・美術館や展覧会

今日が最終日の展覧会に、昨日の土曜日、やっと行くことができました。
オペラシティギャラリーで行われている、猪熊弦一郎展 いのくまさん です。

4月から始まっていて、ゴールデンウィークに行ってこようと思っていたのに
まさかの風邪ひきが長引き、途中で、今回は縁がないかもとあきらめかけたのですが、
諦めないでいてよかったです。

アートギャラリーの空間と、展示の仕方や分量がちょうどいいというか、とっても
あっていて、気持ちよく見ることができました。
(最終日の今日になってのご案内で、申し訳ないのですが、アートギャラリーの
サイトの「展示風景」に、その感じがよく現われていると思います)



今回の展覧会は、元々がこの本の内容および構成にそったものでした。

    『いのくまさん』    谷川俊太郎 著  

猪熊さんは、1902年生まれ。パリではマチスの指導を受け、ニューヨークに
20年も住み、上野駅の、何気なく見ていた大きな壁画や、三越のあの包装紙も、
猪熊さんのデザインによるものでした。

その色々な時代に描かれた大きな抽象画と、スケッチブックや紙のきれはしに
描かれた小さいな鳥や猫の絵、そしてたくさんの人の顔、顔、顔‥。


リズムとバランス。

2つの言葉が同時に浮かんできて、ああやっぱりそうなんだなと、その2つを
噛みしめました。
(絵はもちろんのこと、文章も、リズムとバランスなのだと、しみじみ思っているのです‥)


猪熊さんがコレクションしていた小さなおもちゃや、ご自身が作られた
オブジェの本物が、半円形の透明カプセルに入って展示されているのも
なんだか、昔に埋めたタイムカプセルが掘り起こされたようで、とても楽しかったです。



余談ですが、石井桃子さんが1907年生まれで、私のおばあちゃんが1906年
生まれということを、しっかり覚えたことで、猪熊さんの1902年生まれも
イメージしやすくなりました。
最愛の奥さまに先立たれた後は、どんなに寂しかっただろうなあと、年表を
見ながら思いました。




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愛すべき人たち

2010-07-01 16:47:41 | 好きな本
去年の8月に琴子さんのレビューを読んでからずっと気になっていた本を
やっと読むことができました。

国境まで10マイル
 デイヴィッド・ライス 作  ゆうきよしこ 訳  山口マオ 絵

テキサス州最南部、リオ・グランデ・バレーと呼ばれる地域に暮らす、
メキシコ系の人たちが生き生きと描かれています。

島国に生まれ育っていると、地続きで国境があり、別の国へ行き来することができるとか
今自分が住んでいる土地は、150年くらい前は別の国に属していたということ
(テキサスやカリフォルニアは1845年以前メキシコの領土だったそうです)は
頭で覚える知識としてしか入ってきませんが、そういう事実を下敷きにしている
9つの短編はどれもおもしろいものでした。

ティーンエイジャーが主人公ですが、若者を取り巻く愛すべき家族や、
身近な人たちの存在が、重要な役目を果たしている話が多く、それが
ユーモアや、希望や、切なさといったキーポイントになっていると思いました。


好きな話は(私も)、さあ、飛びなさい! と 最後のミサ

読み終わった直後よりも、一晩たってからの方が、どちらもそのよさが
じわじわっと押し寄せてくるようです。

特に、さあ、飛びなさい! は、おばあちゃんと孫娘の話。
遠くの大学へ行きたいと思い始めたミラグロス(孫娘)を、彼女の両親は
思いとどまらせようとするけれど、マナおばあちゃんと、おばあちゃんのいとこの
オフェリアおばさんは、こう言います。

 「神さま(ディオシート)はだれにでも、贈り物を与えてくれる。
 それを使わないのは、罪なんだ」
 「それだけではないよ、ディオシートが授けてくれた贈り物を、
  使わせないようにするのも罪というわけさ」

そうして、長い長い間一緒に暮らしてきたオウムを、かごから出してやるようにと、
ミラグロスに言い、「飛びなさい、飛びなさい、飛びなさい」と、オウムと
孫娘に呼びかけます。



私も、かわいい子には、どんどん遠くへ旅させようと思っています。
(そして、ある日ある時、どこかの国のどこかの街角にあるカフェで
待ち合わせをしたりなんかするのです・憧)




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