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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

あさになったのでまどをあけますよ じごくのそうべい

2019-02-22 18:01:52 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は図書ボランティア、読み聞かせの当番日。
ひとりで5年生のクラスへ行きました。
「届ける絵本」は、『じごくのそうべい』。

練習のときに時間を計ったら、2,3分余ったので、そうだこの絵本!と
思いついた『あさになったのでまどをあけますよ』を、先に読みました。



春の足音が近づいてきた今頃に、ちょうどよいかなーと思いました。




何回か教室で読んでる思い、記録をみてたら‥2013年2月に一度読んでいる
だけでした。もう6年も前!!だったなんて驚きです。
(余談ですが、この絵本は、2011年の震災の後に描かれたもので、美しい絵から
繰り返される日常生活の喜びがひしひしと伝わってきますが、今小学5年生の
子どもたちって、震災の時には、まだ2歳か3歳だったから、もしかして
大きな地震があったことも、リアルタイムの記憶としては残っていないのかも、と
思ったら、なんだか一瞬ぼっーとした気持ちになりました)



じごくのそうべい』は、娘が幼い時から家にあり、私のこちこちの関西弁で
読んで楽しんだものですが、教室で読むのは、今回が初めてでした。


なかなかの手ごわさで(笑)‥まず縦書きなので、左手で持つのですが、
大型なので重いんです。久しぶりに、まっすぐに持てているかどうか
鏡を見ながら練習しました。

落語なので、その人になりきって、その人のつもりで、じごくへ落ち、
えんま大王と話、じんどんきと戦わなければなりません。
気持ちをこめて、入りこんで読みましたが、さて、どこまで伝わったでしょう(笑)。


3月の2回で、今年度の「読み聞かせ」も終了です。

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新・北斎展@森アーツセンターギャラリー

2019-02-20 17:53:49 | 好きなもの・美術館や展覧会

2月11日祝日。連休最終日に六本木へ出かけました。

寒々しい日で‥地下鉄乃木坂駅から六本木ヒルズへ向かう間、
ほとんど歩いている人を見かけなかったので、きっとヒルズに着いたら
どこからこんなに人が来たんだろうと驚くことになるのだろと
思っていたところ‥それほどでもなく。
ふーん、と思っていたら、北斎展のチケット売り場に人が溢れていたのでした。



そもそも、私は(なんで)北斎の絵が観たかったのかなと、自問。



年末に前売り買ったのは、3つの理由からでした。

その1.北斎の描いた「ひまわり」があり、シンシナティ美術館からその絵が
    やってくると聞いたこと。

その2.すこし前に(調べてみたら1年半くらい前の2017年9月でした)
    NHKのドラマ『眩(くらら)~北斎の娘~』を観て、その長生きぶりに
    驚いたこと。

その3.北斎の研究者である永田さんの、いわゆる「永田コレクション」を
    東京で観ることができる最後のチャンスということ。




見応えは十二分でした。


美人画と富嶽三十六景くらいしか知らなかったので、『北斎漫画』や動植物を
描いたもの。また、絵のお手本帖や、根付のデザイン画までと、その多方面にわたる
シゴトぶりに、おおいに驚きました。

1月は「日暮し同心始末帖シリーズ」を読んでいたので、江戸時代の暮らしに
興味津々で‥そんなこともあって、楽しみが増したのかもしれません。

すみだ北斎美術館の次の展示(4月23日~)『北斎のなりわい大図鑑
にも行ってしまおうかなーなどとも思ったり(笑)。



展示替えが全部で4回(!)とか、前売り券持っていても、当日販売と同じ
ラインに並ばなくてはならないとか、ムムムと思う場面もありましたが、
HOKUSAI UODATED というタイトルは、実は今回の展の内容をうまく
表しているなあと思ったのでした。


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降矢なな・出久根育展@高崎シティギャラリー ※加筆あり

2019-02-16 16:38:26 | 好きなもの・美術館や展覧会

※展覧会も1月末で終わっていますが、記録として書いておこうと
思います。


1月最後の日曜日、はるばる群馬県の高崎まで、お二人の原画展を
観るために友だち3人と出かけてきました。

からっ風がびゅーびゅーでしたが、空が青くて気持ちのよい日。




絵本原画展、25回目だったのですねー。




降矢さんはスロバキア在住26年、出久根さんはチェコ在住16年、とのこと。
たっぷりの原画ととともに、お二人の「先生」、ドゥーシャン・カーライさんからの
直筆の手紙や絵の展示もあり、とても見応えがありました。


ななさんの方では、『ともだちや』『めっきらもっきらどおんどん
ナミチカのきのこがり』などがよかったな。

  






出久根育さんの原画は、以前にちひろ美術館で何点か観たことがありましたが、
今回いいなあと思ったのは‥

  チェコの十二か月  の挿絵です。

繊細でとても美しかった。


※この絵を観た1ヵ月後くらいに、図書館で借りてこの本を読みました。
ウェブエッセイ「プラハお散歩便り」に加筆し、絵は書き下ろした
とのこと。

エッセイでいちばん古いものは2006年に書かれたいますが、
この本の中では、年代は順不同になっていて、本のタイトルにも
あるように季節で巡っていく感じを重視しています。

読み終わってから思ったのは、先にこの本を読んでから原画を観れば
よかったーということ。その土地で長く暮らしている人ならではの
文章に、その人の絵がついているわけで‥読み終わっていれば、
繊細で素敵だなというただの感想よりも、きっともっと深く「感動」
しただろうなと思いました。




高崎着→ランチ→展覧会→帰りの高崎線 という 電車に乗っている
時間がいちばん長かったりして?!という「遠足」でしたが、友だちとの
おしゃべりはココロの栄養補給にいちばんだなーとあらためて感じたのでした。





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きこりとおおかみ

2019-02-15 17:19:51 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は読み聞かせの当番日、ペアで3年生のクラスへ行きました。

3年生へ「届ける絵本」は、こちら『きこりとおおかみ



フランス民話の再話で、おはなしはもちろん面白いのですが、
堀内誠一さんの絵が素晴らしいです。(特におおかみハシゴのところ)


森の奥で暮らすきこりの夫婦。おかみさんの名前はカトリーヌですが、
主人公の名前はなく、ただの「きこり」笑。

ふたりで仲良く「すかんぽのスープ」を作っているところへ、
おなかをすかせたおおかみが、入ってきますが、二人ともスープ作りに夢中で
おおかみには気が付きません。

あつあつのスープの味見をしようとして指までスープにつけてしまったきこり、
その指を狙うおおかみ。おおかみ存在に(やっと)気が付いて声をあげた
カトリーヌ。三者がそれぞれの緊張を抱えて固まってしまうのですが‥

いちばんこまったのは、おおかみでした。
きこりと、おかみさんと、スープとを、じゅんぐりにながめながら、
いつまでたっても かんがえが きまりません。


そんな緊張状態を破ったのはきこりのこの一言。突然ひらめいたのです。

「カトリーヌ!こいつに、すかんぽのスープを
たっぷり いっぱい ぶっかけておやり!」


頭のてっぺんに煮立ったスープをかけられ、やけどをしたおおかみは
森の奥へ逃げ込みました。
まずはめでたしで、前半戦終了です(笑)。


後半戦は、1年後。リベンジに燃えたおおかみが、15匹はくだらない
仲間を従えて、森で木を切るきこり目指してやってきました。
木をするすると登りてっぺんで身動きできないきこりの足元で
おおかみたちは、5時間も待ったあげく、ものすごい調子で吠え続け、
しまいには、やけどを負ったおおかみの肩の上に一匹が乗り、その上に
二匹目が乗り‥という具合にどんどんおおかみハシゴ?が高くなっていきます。

「もう どうにもならんぞ」と、思ったきこりの頭にひょいと1年前のことが
浮かびました。そしてありったけのこえをしぼって さけびました。

「カトリーヌ!こいつに、すかんぽのスープを
たっぷり いっぱい ぶっかけておやり!」


それを聞いたとたん、頭にやけどしてはげてしまったおおかみは
大慌てで駆けだしたので、上に乗っていた仲間はばらばらと落ちていき、
後半戦も、めでたくきこりの勝利で終わったのでした。


3年生は、しっかりとこのストーリーについてきて、きこりの最後の
セリフで声を出して笑っていました。



次にペアさんが読んだのはこちら。『しずかなおはなし



誰かの音読で聴くのは初めてでした。絵もよいです。




来週はひとりで5年生のクラスへいきます。

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