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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

ガラスめだまときんのつののヤギ とべバッタ

2024-09-13 15:55:24 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は(わたしにとって)2学期最初の
読み聞かせ当番でした。

4年生のクラスで2冊読みました。

最初は『がらすめだまときんのつののヤギ』


2022年の12月に、やはり4年生のクラスで読んでました
(そのときはまだ「コロナ禍」だったので、教室で
読むのは1冊だけと、決められていたようです。滞在
時間を短くするためでした‥)

毎回、読み聞かせ終了後に、図書室に戻って、
その日のクラスの様子や、子供のたちの反応などの
感想を互いに言い合うのですが‥自分が手元で練習
するときよりも、どなたかがすこし離れたテーブルで
ページを開いてくれると、本当にこの絵本の、絵の
良さが際立つなあと思いました。
お話の面白さもさることながら、スズキコージさんの
絵がいいですねー。



絵の素晴らしさという点では、田島征三さん作の、
2冊目のこの絵本も決してヒケをとりません。


私をはじめ、この絵本を初めて手にした読み手が
多かった1冊。そして皆、このダイナミックな絵に
惹かれました。



小さな茂みの中で、多くの敵‥カエルやカマキリや
クモや鳥‥から狙われて、びくびくしながら暮らして
いたバッタは、おびえながら いきていくのが、
つくづく いやになった。

そして、ある日、決意し‥

バッタは、おおきな いしの てっぺんで、ゆうゆうと
ひなたぼっこを はじめた。

そんなことをすればすぐに見つかって、食べられて
しまうことを知っていたけど、そうせずにはいられ
なかった、このバッタの胸のうちに沸いてきたものは
なんだったのでしょうね‥。
勇気? 好奇心? 自分への挑戦??

思いっきり高く高く「跳んで」、ヘビやカマキリやクモ
や鳥のあいだを突き抜け、ついに落下に転じてしまって
から、ようやく自分に羽があり、自分の力と意思で、
「飛ぶ」喜びに目覚めたバッタ‥。荒地を越えて行った
遥か先には、幸せが待っていました。


時に私たちにも、そういう「決意」の時って必要な
気がします。



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