音楽の喜び フルートとともに

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疎外

2008-06-10 00:40:25 | Weblog

images南天のつぼみ。ああ、花が待ちどううしい。 images宇津木の花は終わったけれど、根元の鉢の苔が私のツボ。

「死ぬのも一人、死んでも一人」秋葉原の彼の残していた言葉。
彼の行為は絶対に赦せない。本当のことや、事実関係はわからない、わからないけれど、私には、孤立した寂しい子どもの姿が見えてしかたないです。
成績の良いおとなしい子ども。問題行動は時々暴発的に起きました。
言いたいことを言わず、我慢に我慢を重ねて、いい子を演じ、爆発する。ということを繰り返しました。

爆発したときには誰にも手がつけられず。本当に彼が言いたかったことや、気持ちはうずめられたまま、切れた後は、いい子に戻ってあやまる。友人たちは怖れて近づかず、謝られたことで、表面的には元には戻ります。大人たちは安心して、気づかない。

非行行為には社会は手を打てるようになってきました。けれど、この種の子ども。普段、反抗しない子どもにはまだ社会は手がないんだとおもいます。
自分の気持ちを見る習慣がなく育ったこども。気持ちを表現をする方法や言葉を持たない子どもは、気持ちを見る手伝いや、気持ちを表現する手伝い。言葉を獲得する手伝いが必要だと思います。

対立しても、絶望しても、相手を信頼し、期待しつづけ、話を続ける。という習慣が世界中でも、私自身にも減っているような気がします。一人でも生きていける気分になれる。暴力での解決、戦争してもOKな世界だから。
この社会、この私の生き方の延長に彼がいるような気がします。

亡くなられた方のご冥福と、傷ついた方の快癒をお祈りし、社会や人々がこういう疎外された子どもを作らない社会を一日も早く築くことを祈ります。