音楽の喜び フルートとともに

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頭脳流出

2008-11-13 02:28:08 | Weblog

今日は、梅田でレッスンの日imagesimagesimages左からフェニックスホール、中ノ島新線の大江橋駅、御堂筋のイチョウ。
レッスンの楽器店があるのは、梅田のはずれ、淀屋橋に向かって歩くと、エスト1とかおしゃれなところはすぐに過ぎて、天神橋筋商店街、パチンコ屋さんやポルノ店が並び、昼間でも、一人で歩くのはちょっと緊張します。

やっと息をつくのがお初天神。向かい側のフェニックスホール辺りに来ると写真を撮るほど余裕がでます。先月まで高木綾子さんのポスターがかかっていました。今日は、ロシアのヴァイオリニスト。舞台の背面に大きな窓があって、全開すると夜景の前で演奏できます。昼間は逆光でだめですが、夜はなかなか素敵です。ソロ楽器や、室内楽向けホールとしてはなかなかのものです。

しかし、大阪では歌劇のホールはついになくなってしまいました。
イタリアヴェローナの円形劇場で、トゥーランドットを見ましたが、古代ローマの遺跡を半分に区切って、一方は観客席、一方は舞台。3万人収容。一番上で見たら、音響が良くて声はびんびん響きますが、人は米粒のようにしか見えなかったです。その階段席の一番上からトゥーランドット姫が家臣と登場し、コーラスがずらっと並ぶ様子は、それはそれは絢爛豪華でした。

そこまでいかなくても、ローマの普通の劇場で見たアイーダだって、4頭立ての馬車に乗って走りこんで登場しても大丈夫な舞台でした。

大阪ではフェスティバルホールで、ドミンゴ、スカラ座のラ・ボエームを見に行きましたが、3階建ての舞台に人が何十人も乗り、お祭りの花車をひいた本物のロバが出演していました。それでも、狭くてはしょっていたそうです。
それさえも今はなく、歌劇をまともに上演できる舞台は大阪にはなくなってしまいました。

大阪の音楽家達には本当に優秀な人たちがたくさんいます。世界のコンクールで、賞をとっています。音楽家は個人の努力で、勉強し、海外を目指し、もっとも優秀な人たちはヨーロッパや、アメリカで、他国で活躍し、その国の人を育てています。そりゃ、草野球レベルの場で食えない大阪にいるより、大リーグ球場で活躍できるならそちらの方がずっといいよね。しかし、これでいいのだろうか?