昨日のリハーサルの音源を、仲間に送り、またもや、何度も聴いている私…自己陶酔…いえいえ、自分がどんな音を出していたのか?どんな風に現場でひびいていたのか?知らずにはいられない。
今回はアレンジも自分達でしたので、それを知るためもありますが、それ以上に、自分の演奏が気になります。ほとんど病気
まず、自分の音を聴いてそれから、全体を聴きます。まあまあよかった。と思います。
しかし、しばらくすると、また…ひょっとすると、自分を欲目で見ていたんじゃないか?全くだめだったんじゃないか?実は、最悪だったんじゃないか?と言う気持ちがむくむくとわきあがってきて、不安になって、もう一回聴いてみます・・・世界最高ではないけれど、最悪でもない。まあまあ、良い。
一晩寝て、朝起きると・・・いやあ、あれは夢の中のできごと。自分の妄想だったんじゃないか?実は大失敗それから、また聴いてみます。自分の今の演奏のレベルがわかってくるまで、いい所と、悪いところがしっかり見れるまで繰り返して聴かずにはいられない。
それがわかると、等身大の私をやっと受け入れることになります。
音楽はその場限り消えてしまうもの、お客様のいる前で、表現できたものが全て。いくら、普段がんばっていてもだめ。その時限り、一瞬、一瞬が大切。でも、その演奏には、確実に積み上げてきたものが出てしまいます。変だけれど、足りないところ、課題を見つけられたら、次にいける。それがわかるまで、安心できなくて、聴き入ってしまいます。これは、私だけなのか?他の音楽をする人もそうなのか?よくわからないですが、次に進むために、私には絶対に必要な過程です。自分の耳はうそをつく…耳は聴いているけれど、自分の脳を通す時に、きっと希望や、期待、失望、自分観。いろいろなフィルターを通してしまうんでしょうね。これを捨てられたら、達人といえるのでしょうが、まだ私は、録音から、100の練習よりも学びます。