音楽の喜び フルートとともに

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オレンジリボン

2008-11-29 02:32:49 | 哲学

御堂筋のいちょうimagesimagesimagesもうきれいに色づいています。
午前中4時間かけて、某小学校で、CAP(子どもへの暴力防止プログラム)ワークショップ一年生2クラスをした後、梅田でレッスン。
明日は、大人向けワークショップに行きます。火曜日は6年生3クラス。さすがにぐったり。2学期は仕方ないです。

大阪市役所前を通ったら、子どもへの虐待防止キャンペーン中だそうです。オレンジリボンがかかっていました。
虐待は、暴力のはなはだしいものです。が、あらゆる社会の暴力の延長にあると思います。
力の強いものの力の使い方の誤用。大人から子どもに、先輩から後輩、上司から部下、組織と組織、政治家のトップから国民に、国と国。究極は戦争。

敵を作って結束するという連帯の方法をとる限りにおいて、暴力の連鎖はとまりません。
敵をつくる。暴力を振るう口実を相手に求める。と言う伝統は私たちの社会に染み付いています。
この伝統を改めない限り、暴力はとまりません。

力の信奉者達は、暴力が赦される領域を作りつづけます。DV、パワーハラスメント、戦争を仕掛ける力のあるもの達は、暴力の対象以外の場では所属感のために、立派な態度をとり続けます。他の良識のある人々は、自分が対象になるかもしれない恐怖のために、対象者とつながることを避け、そればかりでなく、力あるものに忠誠を示すために、傍観したり、一緒に暴力を対象者に奮ったりします。
そしてそれは、彼らにとって利益を生む場合が多く、見たり感じたりもやめてしまってしまいます。

あまりにも染み付いてしまい、強い痛みもないために、それは、笑って話される笑い話でさえあります。

16歳以上の大人は、私も含め、何度もそういう暴力の加担者になったことがあるはずです。一度も無いという人はよほど無自覚な人だろうと思います。こういう暴力を振るう人間の悲しさを認め、自覚することで、次の一歩は必ずかわるはずです。自らを罰する必要はありません。自覚すれば、また。人間は気持ちの良いほうを選ぶ能力を誰もが持っています。
暴力の連鎖ではなく、非暴力の連鎖を自分のところで選ぶ。そう決めさえすればいいのです。