庭の白薔薇の木。
なぜかうっすらとピンクの色の花が一輪…引っ越して15年、始めて。
水質、地質、気候変動?不思議です。キレイ
「亜麻色の髪の乙女」は、1909年ドビュッシーによって作曲されました。
ピアノ前奏曲集第一の中に入っています。
夏の明るい陽をあびて
ひばりとともに愛をうたう
桜桃の実のくちびるをした 美少女・・・
ルコンド・ド・リールの詩にイメージを得たそうです。
変ト長調で作曲されましたが、ドビュッシーの弟子のアンドレ・カプレにより、サックス、フルートなどの独奏楽器と、ピアノかハープに編曲されました。
ヴァイオリン版、ヤッシャ・ハイフェッツにより編曲されたものはト長調です。フルートもこちらで演奏されることがあります。変ト長調だと、低音のHがでないので、ト長調にしたのかと思いますが、やっぱり、変ト長調の方が曲の感じがでます。
ト長調だとなんだか、音が明瞭過ぎて、らしくない。そういうと、ルコンド・ド・リールの詩もなんだか明るすぎるような気がします。この変ト長調の調性の持つ、現実感の無さ、夢の中にいざなわれるような感覚が、この曲にはふさわしいんじゃないかと思います。
こういうことに、ドビュッシーは鈍感だったはずが無いですが、H管のないフルートでは一箇所だけ旋律を変えないと、演奏不可能なので、転調したくなる気持ちはわかります。
ぜひ両方で演奏してみて違いを味わってみてください。ドビュッシーの意図が少し見えるような気がします。