音楽の喜び フルートとともに

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アンサンブル フィオーレ ディ オオサカ25周年コンサート

2011-07-11 21:53:48 | コンサート

擬宝珠(ギボウシ)が庭に咲いています。宝珠のような葉の方が会席料理などに使われて有名ですが、花もいいです。この写真を見ると、ユリ科ということがよくわかります。

昨日は、フェニックスホールでマンドリンを聴きました。
アンサンブル フィオーレ ディ オオサカの25周年コンサートです。

大阪樟蔭女子大学マンドリンクラブの卒業生で25年。9期生の葛原睦子さん主宰。先輩や後輩、同期が出演者にもお客様にもいて、同窓会のような懐かしい、暖かいコンサートです。

今回は25周年とあって、得意な曲を集めたそうです。
マンドリンのオリジナル プーシェントの妖精の踊り、マネンテの昔と今、ラヴィトラーノの雪、ロマンツァとボレロ。
マンドリンと言う楽器の特徴が、存分に出ている曲ばかりですが、安定した技術と、素晴らしい音で弾きこなされていました。

カラーチェの前奏曲第10番は、葛原さんのソロですが、後半の超絶技巧を見事に弾ききっておられました。

スカルティーナの C.P.Oラプソディはシャンソンや、サンバが含まれる多彩な表現がおもしろく、フィオーレの新しい境地を開拓したと思います。

テノールの清原邦仁さんを迎えてのカンツォーネは、本当に楽しく、マンドリンは、管弦オーケストラより、声楽に合うのではないかと思います。

3部はクラッシックの名曲で、ヴィヴァルディの協奏曲ト短調 弦楽と通奏低音のために作曲されたものをマンドリンオーケストラ用に編曲したものです。ヴィヴァルディは、マンドリンに合います。バロックの名曲をもっと取り上げてもいいなぁと思いました。

小さな古風な世界、これもスカルティーナで、この分野の曲は新しいレパートリーになりそうです。
ヴェルディのシチリア島の夕べの祈り序曲。イタリア人が特に愛した楽器マンドリンに、メロディックなヴェルディは本当に相性がいいです。
フィオーレのレパートリーには、ずっと入れておいてもらいたいです。
最後はプッチーニのトゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」を清原さんの歌とともに。
アンコールは「フニクリ フニクラ」を日本語で。
そして、最後の「カノン」は今年亡くなったメンバーの中村和さんに捧げられました。

ここには女性の人生のモデルがたくさんあって、幸せも不幸もあって、生活も家族もあって、それでも音楽で繋がる幸せ。
人生の一部をずっと共有してきたという実感が確かにある気がします。
ちょっとうらやましいな。と思った一日でした。

フルートだから、メンバーになるのは無理だけど、フィオーレはこれからも、ずっと聴き続けたい。と思います。