木津川で鮎釣りをする人を見かけました。雄大な自然の中では人は小さい。
9月3日NHK放映のスーパープレゼンテーションで、ポール・ピフという社会心理学者がある実験の結果を報告しています。
「お金は人をイヤなやつにする?」
被験者に人生ゲームをしてもらいます。但し一人はもともと倍のお金、出た目の倍数進め、掛金は倍もらえ、もう一人は通常のルールを適用するというものです。
初めからハンディがあるとわかっているのに、ゲームが進むに連れて被験者たちの態度は大きな差が出てきます。
勝ち続ける人の態度が「イヤなやつ」になってくるのです。
「こんなに進んじゃった」「お金いっぱいあるよ」
お菓子を二人の間に置いてあると、勝ち続ける人が取る率が多くなるそうです。
「終わった後、勝って当然のルールの勝者が勝因を語ったりするんです。」とポールはいいます。
優遇され、勝ち続けることを当然の権利のように考えだす。
今、アメリカで起こっている格差社会、地域の安全や、防災をお金で買い、そのせいで貧しい人たちは、守られない上に、物価が上がりますます困窮する。
それはこの身勝手な考え方によるものだ。と
ここまでは実験の結果ですが、ポールは しかし、そのお金持ちが、ほんの少しの後押しとリーダーシップで、ハリケーンの時は私財を投げ打って人々を救った。
イヤなやつになるか?ならないか?
は、選択できる。
私はお金だけのせいではないと思います。人は優位性によりイヤなやつになる可能性が高くなります。
物質的な豊かさは、上質社会を作るとは限らない。
より高い理想や知性が働く社会を作ることが、急務なのだと思います。