音楽の喜び フルートとともに

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ミニョン

2014-09-10 21:24:18 | 名曲

福山のバラ園に咲いていた、バラ「ユリイカ」という名前です。
ユリイカは、ギリシャ語のエウレカの英語読みだそうです。

アルキメデスがアルキメデスの原理を発見した時に、「エウレカ!」と叫んだとか。わかったとか、解けたという意味だそうです。このバラ、わかったような顔してるかな?


歌劇「ミニョン」というと、アンブロワーズ・トマにより作曲、1866年パリで初演されました。
旅芸人の座長に鞭打たれようとしているミニョンというを、学生のヴィルヘルムがお金を出して買取り助けます。
彼を愛してしまうミニョン、しかし彼の方は子どもとしか見ていません。
一方街には吟遊詩人のロターリオが幼い頃さらわれてしまった娘を探してやってきます。
ヴィルヘルムは、女優のフィリーヌに熱を上げています。
フィリーヌの劇の成功に嫉妬するミニョン。
ロターリオに苦しい胸の内を打ち明けます。すると、彼女に同情したロターリオは錯乱し邸宅に火をつけてしまいます。
炎の中に取り残されたミニョンを救うため、ヴィルヘルムは屋敷に飛び込んでいきます。
一命を取り留めた二人は、お互いの愛に気がつきます。
療養のためにイタリアの城に行った二人。
そこの城主が、娘をさらわれて吟遊詩人に身をやつし諸国を放浪していたロターリオ。
娘がミニョンであることがわかり、3人は喜び合い、ミニョンのヴィルヘルムは結ばれます。

ハッピーエンド版と、ミニョンが喜びのあまりヴィルヘルムの腕の中で息絶える悲劇版があるそうです。

1874年作曲ポール・タファネル作曲の「ミニョンの主題によるグランドファンタジー」は、このオペラの中から、
ミニョンが故郷を思って歌う歌 君よ知るや南の国  ”Connais-tu le pays?”
ミニョンのガヴォット ”Me voici dans son boudoir”
フィリーヌが劇中劇「真夏の夜の夢」で、妖精の女王ティタニアを演じて歌う 私はティタニア  ”Je suis Titania” 
など、有名な曲がヴァリエーションを交えながら一曲にうまくまとめられていて、華やかなオペラの楽しさが伝わる曲です。