音楽の喜び フルートとともに

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最後の合わせ

2014-09-17 21:22:53 | 音楽

これは、なんの天ぷらでしょう?

正解は花オクラ。
月ヶ瀬の農林産物直売所の 湖畔の里 つきがせに売っていました。
美しいレモン色の花びらが天ぷらにしたら台無しになってしまいました。

味はオクラの実と同じようなとろみのついた花びらが幾重にも重なっていて、外は天ぷらの皮でサクサク、中はふわふわ、とろとろ。おいしいです。生でサラダにもできるそうです。これは、また食べたい味です。

今朝は昨日約束したTさんとの合わせ練習。
電子ピアノとの格闘は続きます。
対旋律が、よく聞こえません。
余計な中間音をとって、オクターブで演奏することにしていましたが、それでもよく聞こえません。
試しに、左手のアルペジオの伴奏と単音だけにしてみたら、これが不思議、やっとメロディが聞こえてきました。

おそらく、通常のピアノの場合、同時に二つの音を鳴らすと、弦が共鳴してより大きな音で残響も単音より残りますが、電子ピアノは、共鳴現象が起こらない。しかも、オクターブで和音を鳴らすためには指を単音で弾く時よりも早く離さないと次の音が鳴らせません。
電子ピアノは押さえている間だけしか音が鳴らないので、旋律として音が聞こえてこないのだと思います。
これは、音をつなげて旋律を感じたい時には致命的です。
ペダルで調製するサステイン機能はありますが、強弱をつけるペダルを交替でないと使えません。
どっちかを選ぶとなると、強弱を選ばないと、圧倒的にそちらを使う方が多いのです。

ここは、思い切って音を減らし、単音で望むことにしました。

借りてきた楽器で演奏するのは本当に大変だと思います。
しかし、楽器を演奏するということは、道具を自分の身体の一部のように使えるようにすることです。
電子ピアノだけが特別ということはありません。

赤ちゃんが新しいおもちゃを持ったら、触ったり、匂ったり、なでたり、叩いたり、投げてみたり、舐めたり、噛んだり、あらゆる感覚でそのものを知ろうとします。

何度も何度も、

知り尽くすまで、味わい尽くした後、赤ちゃんは次に移ります。

身体の一部になるためには、電子ピアノという楽器を味わい尽くし、理解し、使いこなす。
ピアノと同じなどという、大まかな理解では繊細な創作はできません。

鳴らしてみて、なぜこのような音が聞こえるのか?欲しい音が鳴っているか?あるいは、もっと違った方向性の電子ピアノだけが持つ可能性があるのか?

借りて短い間ですが、Tさんと私の探求はずいぶん進んだ気がします。
明日が楽しみです。