今朝はピアノのTさんとコンサートの打合せ。
8月中に地元枚方でカフェコンサートをすることにしました。
曲がまだ決まりません。二人であれこれ悩んでいます。肩の凝らない気軽に来ていただけるものにしたいと思っています。
夜は、4日にマスタークラスに参加したばかりのジャン・フェランディスのリサイタルが、フェニックスホールでありました。ピアニストは蒲生祥子さん。
パウエルの銀のフルート、C管。・・・H管で金が主流のプロの世界では珍しいことです。
彼のこだわりだと思います。
ユーのファンタジーは、マスタークラスでやったボザと同じくフランスの作曲家です。
マスタークラスで言われていたように、フランスの音楽は、暗い影があってもどこか深刻にならない明るさと軽さがあります。一音づつを大切にしながらも、長いフレーズ、音楽全体の勢いというものを大切にした演奏でした。
バッハのトリオソナタBWV527 オルガンのために書かれた曲をフルートとピアノに編曲。
この人のバッハは、いつもこんなに楽しく、躍動的なバッハがあるのか?と思ってしまいます。
さらに、マスタークラスで言っておられた、古楽器の音色を使うということがこういうことなのかということがよくわかっておもしろかったです。
シューベルトの「しぼめる花」による序奏と変奏
序奏のピアニッシモの音色。ロングトーンが聴衆を惹きつけました。
変奏の一つ一つのキャラクターの吹き分けがダイナミックで、本当に飽きさせない。
ブラームス クラリネットソナタヘ短調 op120-1
ロマン派の曲は、太った音でとマスタークラスで言っておられましたが、第一楽章の激情は、まさに太ったというか、重厚さがありました。二楽章は打って変わって美しいpで夢の世界のようでした。
3楽章はまた現実的な激しさ。音楽にストーリーがあるということがよくわかる演奏です。
プーランクのソナタは、またフランス音楽。
また音色が変わります。つややかでなめらかな一楽章。幻想的な二楽章。
そして、激しく強くなりがちな3楽章を、明るさと軽さを失うことなく、演奏。いたずらっ子のような感じでした。
アンコールは、ドボルザークのロマンティック ピースの2番、それから1番
そして、もう一度さっきやったバッハの2楽章。
いろいろな時代の個性豊かな曲を音色、テンポ、メロディを使い分け、音楽にするという意味を示した演奏会だと思いました。
マスタークラスを受講してから、演奏を聴くと、演奏で表現したいことが理解できたり、マスタークラスで伝えようとしていたことが、こういうことなんだと理解が進んだりして、とてもおもしろかった。
フェランディス 最高!