土曜日、福山から慌てて戻ったのは、ジャン・フェランディスマスタークラスを聴講するためでした。
梅田のドルチェ楽器を目指して、帰ったのですが、宝塚から例の渋滞。迂回するために中国自動車道を行きましたが、それでも、15分遅刻。・・・もったいない。
曲はボザのイマージュと、リヴィエのソナチネ。二人がボザだったので、テレマンのファンタジー12番とオーケストラスタディでドビュッシーの牧神の午後への前奏曲と、ブラームスを急遽追加でした。
ボザはニース出身。悲しくならないように、明るい音で、Allegro ma non troppoからはスペインのリズム、2泊目にアクセントを置くこと。
テレマンは、木製のフルートしかなかったことを、頭において演奏する。Bruggen (リコーダー奏者)の演奏を参考にしてdolce pで
ブラームスは全く違って、太った感じの音で、
ドビュッシーは、霧の中にいるようで、牧神がゆっくり起き上がるような感じで始めます。
立ったまま、片足をカクンとして、もう片方の足に重心をかけます。すると、骨盤が自由に動きます。
椅子に座って、先生が手を叩くと同時に立ち上がります、すると、背中が開く・・・オペラ歌手のように背中がフリーな状態になります。
立っている足の先から息を入れて、身体に息を充満させて吹きます。
口だけで吹くのではなく、中音は胸、高音と、低音は腹を使うような感じで。
顔も、口ではなく、眉間、鼻の真ん中、鼻の左右、頭頂部、耳の横に光をあてるように
唇と、歯の間にも息を入れます。
鼻の片方を指で押さえて、片方の鼻だけで音を立てて息を吸います。豚の鳴き声のような音がします。
その時の、鼻の感じを保ったまま吹きます。
特に、スタカートで演奏するとき、レガートで練習してから、スタカートにします。
眉間をわさびポイントを意識して、息は長く、出口の口は狭く。
舌は縦に小さく動かし、身体の奥の方の息で切ります。
高音のメロディなどは、特に、腹から息をふきます。口は小さく。
ブレスをするとき、上顎を固定し、下顎を下に動かして息をとります。
ブレスを上に取りに行ってはいけない。ブレスの前に自由になるイメージで、力を抜くと息が入ってきます。
一つの音だけを歌わない、全体のイメージが大事です。
自分の出来る音楽ではなく、やりたい音楽を常に考えましょう。
もう何度も参加していますが、息を使って演奏すること、息は、口の周りだけのことではなく、身体全体、部屋の空気、音を体全体を使って、部屋に充満させます。
そのために、身体を自由に動かすためのワークを何種類も考え、伝えようとされています。
Bruggen、youtubeで聞いてみましたが、とってもいいです。リコーダーで、吹くテレマンはイメージが違いました。大きな音は出ません。
それから、膝カックンと、わさびポイントで演奏すると、本当に音が変わります。
誰でも実践できることで、伝えようとしていることがよくわかりました。