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雪娘

2021-12-23 21:33:42 | ロマン派
山茶花は冬の庭木の女王です…勝手に認定。

お花の少ない時季に咲くのは、他の花と競合しない為の生存戦略です。


戯曲「雪娘」(1873年)はアレクサンドル オストロフスキー(1823-1876年)

ロシアの作家により書かれました。

この戯曲のあらすじ
先史時代ベレンディ国で雪娘が太陽神ヤリーロを怒らせたため、春が来ません。

に住むことになった雪娘。
歌のうまいレーリが歌ったあと、キスしようとしますが避けて花を渡します。

雪娘は心が冷たいことを後悔します。


クパヴァとミズキールは結婚しようと準備のためやって来ます。

雪娘を見たミズキールは一目惚れしてクパヴァを置いてきぼりにします。

クパヴァは怒って皇帝に訴え、皇帝はミズキールに流刑を言い渡します。

しかし、雪娘を見た皇帝は美しさに感動し、愛を知らない雪娘に愛を呼び起こした者に褒美をとらすと約束します。

レーリは歌を歌った後にクパヴァにキスをして愛を育みます。

雪娘はそんなレーリをなじりますが、レーリに「愛を知らないじゃないか。」と逆に言われてしまいます。

ミズキールは皇帝に言われてから何度目かの求愛をします。
雪娘は愛を知るためにミズキールを受け入れます。

愛を知った雪娘は太陽神ヤリーロに見つかると溶けてしまいます。
日差しをよけていると、皇帝がヤリーロの日を祝います。

ミズキールと雪娘は結婚しようとしますが、太陽が差し込み、雪娘は溶けて消えてしまいます。
絶望したミズキールは湖に身を投げて死んでしまいます。

皇帝はヤリーロの怒りが終わったとヤリーロを称えます。

この戯曲は「春のおとぎ話」という副題がついています。

ピョートル イリイチ チャイコフスキー(1840-1893年)

劇付随音楽「雪娘」として1873年作曲上演されました。

その後
ニコライ リムスキー=コルサコフ(1844-1908年)

1882年オペラ「雪娘」を書き初演されました。
二人の曲には同じ民謡が使われたりしています。
リムスキー=コルサコフは自分の作品の中の最高傑作と書き残しています。
同じ、道化師の踊りをチャイコフスキーとリムスキーコルサコフで聴いてみましょう。
違いますか?