北海道土産の山ワサビ。

の遺跡の中の木簡にわさび(李佐俾)の文字があるそうです。


武家調味故実




ホルンのように手を突っ込んて音を調整することはできません。

テナーチューバ
似てますが、ワーグナーチューバより一回り大きい感じです。

冷奴にかけたり、菜の花にかけたり。
本わさびほど香りも辛味もありません。
辛さが苦手な私も美味しく頂けます。
わさびは山葵と書きますが、葵とは関係なく、葉の形が青いと似ていたからこの名前で呼ばれるようになったとか。
飛鳥時代(592-710年)の飛鳥京跡苑池

の遺跡の中の木簡にわさび(李佐俾)の文字があるそうです。
薬草園の中に植えられていたそう。
その後は、918年「本草和名」と

本草和名
931-938年「和名類聚抄」には和佐比とあるそうです。
南北朝時代(1337-1392年)にはお汁の実として食べられ、
室町時代(1336-1573年)には酢と混ぜ、鳥の薄切りや貝と食べられるようになりました。

武家調味故実
1591年利休が茶の湯の席でおろしたわさびを振る舞った記述があります。

1607年徳川家康にわさびが献上され天下の名品としてご法度品指定されたそう。

江戸時代後期には栽培が広がり、一般の人も食べるようになりました。

日本わさび協会「わさびの日本史」山根京子より
この北海道の山わさびはホースラディッシュ西洋わさびらしいです。
本わさびは日本のわさびと思いきや、最近はイギリス、オーストラリア、カナダ、中国で栽培されているそうです。
本わさびも中国産がほとんど。
日本わさびも品種がいろいろあるそうですが…。
わさびは香辛料の一種ですが、昔は冷蔵庫などなく、保存して運ぶと匂いがするようになりました。
それを隠すために香辛料が使われたという説があります。
強い香り、多少の劣化を感じさせなくする辛味。
胡椒は金よりも高かったとか。
大航海時代の航海へのエンジンは高い香辛料にありました。
後期には、それによってもたらされた巨大な富がガソリンととなり、産業革命が起き、鉄とガラスの時代がやってき、富裕な市民層が生まれ、音楽を支えるようになりました。
金属加工の技術はホルンやトランペットにバルブをつけました。
オーボエ、フルート、クラリネット、ファゴットにも精巧な金属キーの加工をもたらしました。
管楽器の金属加工は、鉄とガラスの時代の成果の1つです。
それを初めに有効に利用したのがベートーヴェン。
交響楽第九の第3楽章には半音階を自由に出せるホルンを前提に書いています。
ワーグナーに至っては1840年オペラ「リエンツィ」でバルブトランペット2本と明確に指定し、1876年「ニーベルンゲンの指輪」バルブ付きチューバをわざわざ工房に作らせて使っています。
この時作られたチューバはワーグナーチューバと呼ばれています。
チューバという名前がついていますが、ホルン奏者が演奏します。

ホルンのように手を突っ込んて音を調整することはできません。
コントロールが難しい楽器でワーグナー以外ではあまり見ません。
ブルックナーはワーグナーを尊敬していて使っています。
ホルン

テナーチューバ

似てますが、ワーグナーチューバより一回り大きい感じです。
ニーベルンゲンの指輪「神々の黄昏」ジークフリートの葬送のシーン。
長い楽劇の一部だけの動画で載せられるのはなかなか無くて…ショルティのリハーサルのようですが、冒頭40秒位の所にワーグナーチューバが4本写っています。
それとは別にホルンが6本。
ワーグナーはホルン8本で持ち替えと書いていたようですが、ホルンだらけの迫力をどうぞ。