土曜日に実家でレッスンの後、弘法市で買ったデミタスカップにコーヒーを淹れて母とお茶しました。
お菓子は
花びら餅が出てきました。
お菓子は
花びら餅が出てきました。
ゆったり一服。
「花びら餅はまえに食べたあそこのが美味しかったよね。」と私が言うと
「あそこのでしょ。」と母。
「生徒さんのお兄さんがお父さんから受け継いだ作り方で作っていたの。」
「じゃあ、また頼もうよ。」
「無理。もうだいぶ前にお兄さん亡くなったのよ。」
「色ももっと薄くて上品だったでしょう。」
「味噌餡の味も甘すぎず、少しごぼうの塩気があって、歯ごたえもあったね。」
「美味しかったよね。」
「もう食べられないのか…。残念やなぁ。」
その日、そこに行けないと受取れない物があります。
あの小さなお餅、音楽、文化…。
古典音楽は、花びら餅のような定形があって、それをどう料理し、どう提供するか?という芸術です。
演奏者の数だけあって、どういう味がするか?みたいな。
だから、同じ曲でも何度でも演奏会に行きたい。
その違いがわかってくるとますますおもしろくなってきます。
それとは別に
即興演奏 improvisationと言う分野がクラッシック音楽にもあります。
中世やルネッサンス期には楽譜が無かったものも多いので、記憶に頼ったり、他はほぼ即興演奏でその場限りの音楽がほとんどでした。
バロック時代には
楽譜があっても、主要音と数字が書いてあって、他の音はリュート奏者や鍵盤奏者によって適当に補って演奏されていました。
古典派になって、楽譜があり、特定の場所だけカデンツァ(楽曲の休止、終止に入れられる和声。楽章の終結部に独唱、独奏者の演奏技術を発揮させるために挿入される楽句)で奏者に任されているというやり方になりました。
モーツァルトやベートーヴェンなどの協奏曲の各楽章に入るカデンツァが有名です。
現代になるとショスタコーヴィチ、武満徹、メシアン、ジョン ケージなどが即興演奏をしています。
即興演奏をしたのをレコーディングしてそこから採譜するという強者も。
有名な即興演奏のYou Tubeはありますが、転載はできませんでした。
improvisation by grate pianists and composers
で、You Tubeで検索してみてください。
で、You Tubeで検索してみてください。
ホロビッツの即興演奏に始まり、最古の即興演奏のレコーディング1903年、アルベニスも聴けます。
こういう楽しみ方もおもしろいですね。