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国内で2本だけ

2023-03-23 21:08:00 | 楽器
21日のフランスしばりコンサートでシトールを演奏された方がいました。

シトールというのは、中世に演奏されていた楽器で誰も本物を見たことがありません。
聖母マリアの「カンティガ集」に描かれていたものがそのモデルです。

聖母マリアのカンティガ集はポルトガル中世ガリシア ポルトガル語で書かれた420曲からならなる頌歌(カンティガ)です。カスティリア王アルフォンソ10世(1221〜1284年)

の治世に成立しました。

中世の旋律集としては、最大のものの1つで全ての曲が聖母マリアに言及しているのが特徴です。10曲目ごとに賛美歌が挿入されています。

4冊の写本で伝えられています。
2冊はエスコリアル修道院、1冊はマドリードのスペイン国立図書館が所蔵し、一冊はフィレンツェ国立中央図書館に残っています。

エル  エスコリアル修道院のE写本は様々な楽器を奏でる2人の音楽家たちを描いたカラーのミニアチュールで彩られています。
 

ビエウラ
また、同修道院のt写本とフィレンチェ国立中央図書館所蔵本 f写本には物語的な挿絵


が豊富に掲載されています。

リュート
ただし、ここに書かれている樂譜の書き方のほとんどはまだ確立されておらず音楽の再現は試みられていますが少ないです。
シトール
ここに描かれているのがシトールです。
この絵をもとに楽器を再現したそうです。

ピックで、演奏します。
日本にはまだ2本しか入ってきていないそうです。その1本!
カンティガ集第1より「今、彼は私を見つけたいと思っています。」

聖母マリアのカンティガ集 42番、栄光ある乙女