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原爆投下 活かされなかった極秘情報

2011-08-18 21:32:50 | 本・映画など

韓国ネタをアップしている間に、お盆休みが終わってしまいました。久々に日本ネタ、お盆休み中に見た夕暮れの空をアップします。両親を連れて温泉に行った帰り、三重県と奈良県の県境付近です。日本も美しい。

終戦記念日をはさんで、戦争の特集をテレビでいろいろやっていました。
つらいけれど、時間がある限り見ようにしています。
今回、一番驚いたのは、NHKの「原爆投下 活かされなかった極秘情報」。
戦後66年、隠された事実がいろいろ公表されてきて、まだ驚くことがあるのかと思いますが…。

日本軍の諜報機関が、テニアン島を探っていて、ある特殊な信号を傍受して、上官に報告。広島に原爆が投下される5時間(だったと思います?)前、しかし軍は会議をしていてこの報告を無視。

空襲警報の発令も無く、原爆投下。

そして、長崎投下前にも同じ信号を傍受、報告。
報告を受けた上官たちは、御前会議で、戦争を継続するか否かを議論して、またしても無視。

諜報活動をしていて、その情報を受け報告した本人たち二人が、「なぜ、あれが活かされなかったのか?空襲警報を出すだけでも、なぜしてくれなかったのか?それだけでも助かった人がいたかもしれない。」と悔やむ姿に慄然としました。

これが、事実であったということを二人の姿からつきつけられた気がした直接的なショックと、もう一つは言い知れない恐怖。人というものが、組織に入るとここまで非現実的に人命を軽んじることができるのだということ。
そして、その場にいたら、もしかしたら自分も軽々とこの情報を無視、傍観できたかもしれないということに。

彼らは大切な会議をしていたのであり、神にも等しい陛下との会議。
20万人の命が一瞬にして消えることと天秤にかける不敬はゆるされない気がしていたのかもしれない。いうなれば、自分は個人としてそこにいるのではなく、日本の命運を背負った日本の代表としてそこにいるのだから、それ以外の瑣末なことに心を配る必要は無いと思っていたのかもしれない。あるいは、単に深く考えなかっただけかもしれない。

驚くべきは、66年間、誰もこの問題に触れなかったこと。20万人を救えたかもしれない情報を傍観した責任を誰も追及されなかったということ。

お母さんたち(お父さんたち)は今、大事な話(仕事)をしているのだから、そういうつまらない話は聴きません。と子どもたち(国民)たちに言い聞かせてこなかったか?大切なことをそうやって切り捨ててこなかったか?

チェルノブイリの子どもたちの突きつける事実を無視し、傍観し、また被爆者を生んでいる今の日本の現実を見ると、あの頃と何も変わっていない気がします。

情報無視をして、多くの国民を危険にさらしたのは敵ではなく、味方だったということ。ピアプレッシャー=仲間からのプレッシャーに、私たちは弱い。
なぜなら、彼らは殺しにやってきたりはしない、現代なら殴りもしない。
よくしてくれるから。話をし、仲間に入れてくれ、仕事をくれる、昇進もさせてくれる。
悪いことを指摘して、わざわざ葛藤を呼ぶ必要などどこにあるだろうか?




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