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ハバネラ形式の小品

2021-10-02 23:40:09 | 名曲
モーリス ラヴェル(1875-1937年)フランス シブール生まれ パリ没
シブールというのは、フランスとスペインの国境近くの街です。

生後3ヶ月でここを去りましたが、母がこの地方の出身でバスク人です。

先史時代に現れたこの民族はカルタゴ人と共存し、ローマ時代には自然崇拝のケルト文化を受け継ぎ、中世にはイスラムやゴート族、フランク王国の侵入を防ぎました。
1512年から100年ほど独立自治を行い、その後も現代に至るまでバスク人という自負を抱き続けています。

ハバネラ形式による小品は1907年、パリ音楽院からの依頼で声楽のレッスン用のエチュードとして書かれました。

ハバネラというリズムのルーツ、18世紀キューバ近くのハイチはフランスの植民地でした。
アフリカから連れて来られた奴隷たちがサトウキビやコーヒー栽培の労働の あいだに フランスのコントラダンス と言う 踊りを 楽しみました。
フランス革命の後 黒人奴隷たちが蜂起しカリブ海で最初の独立国となります。

しかし相次ぐ圧制から革命 混乱 の中で 多くの奴隷達がハイチを逃れ出て キューバに渡りました。

キューバで故国ハイチを懐かしみ踊ったフランス風コントラダンス が次第に変化し、 キューバの首都ハバナの名を冠したハバネラ と言う リズムとなりました。

キューバは独立後も長くスペイン の植民地だったので 本国にハバネラが 入り それを聞いた ビゼーが スペイン風のオペラ カルメン に取り入れ世界中に知られることになります。

ラベルは スペインの近くの バスクの血をひく人なので キューバの 奴隷たちの 背景を知っていたと思われます。

ハバネラのリズムに 哀愁のある スペインバスク風の メロディーを つけています。

元は声楽曲ですがフルートを始め バイオリンや クラリネット 色々な 編曲が世界中で 行われ、 楽しまれています。


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2 コメント

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Unknown (ra9gaki_do)
2021-10-03 08:50:29
おはようございます(^-^)
いつも温かいリアクション・コメント
ありがとうございます。
周りを圧倒するようなソプラノの声に
魅了されました〜〜♬
ラヴェルと言えば〜ボレロしか
知りませんでした(;_;)

季節の変わり目ですね。
お体くれぐれもご自愛下さい。
今日もどうぞお元気でご活躍を(^。^)
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Unknown (m-fluteangel16)
2021-10-04 00:56:23
@ra9gaki_do さん、ありがとうございます。すごい声ですね🎵ボレロいい曲ですよね✨
ラヴェル他にもいい曲があるのでぼちぼち紹介させて頂きますね👍
お蕎麦おいしそう💖久しぶりの外食よかったですね。
仲良し道祖神かわいいです。
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