音楽の喜び フルートとともに

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グラスハーモニカ

2023-05-23 21:00:00 | 楽器
里山にマツバウンラン松葉海欄と

キキョウソウ桔梗草が群生していました。

どちらも南米から来た帰化植物だそうです。





ハハコグサも咲いていました。




グラスハーモニカGlass Harmonicaは、もちろん雑草Grassとはなんの関係も無いですが…。

避雷針の発明で有名なベンジャミン フランクリン(1709-1790年)

グラスハーモニカを演奏するベンジャミン フランクリン
が発明しました。
グラス ハープ(ミュージカル グラシィズ)

ルネサンスの作曲家フランキノ・ガフリオ(1451-1522)著「音楽理論書」(1492年)
という、グラスに水を張って、その縁を指で擦って音を出す楽器はありましたが、そのグラスに穴を開け、横に向け、調律し易いように並べました。


1762年7月13日トリノのジョバンニ バティスト ベッカリーアに手紙を書きました。
「あなたの音楽用語に敬意を払い、そこから楽器の名称を借用し、アルモニカと名付けました。」

水を貼った箱の上に横にしたグラスを置き、ペダルを踏むとグラスが回転します。

フランクリンはその楽器を親戚のマリアンヌ ディヴィス(1744-1792年)に譲ります。
彼女は姉セシリアの歌の伴奏にこの楽器を使うなどして演奏し、有名になっていきます。
彼女らは1768-1773年ヨーロッパ中を演奏しました。
そして演奏旅行をしていたモーツァルトがロンドンとミラノで二人の演奏を聴いていたと思われます。

さらに1773年17歳のモーツァルトは医師メスマーの演奏を聴いています。

この時父レオボルドが感銘を受けたと書いています。
「1773年7月21日
メスマーさんのところで月曜日に食事をしましたが、彼はデイヴィス嬢のハルモニカことガラス楽器を、それもほんとうに見事に弾きました! 彼はこの楽器に50ドゥカーテンを払いました。 それに、これはとても見事にできています」

レオポルドモーツァルト
この時、モーツァルトは演奏も試しています。

その後、1791年盲目のマリアンネ キルヒゲスナー(1769-1808年ブルッフザール生まれ、シャフハウゼン没)


がヨーゼフ アロイス シュミットバウアー(1718-1809年)が制作したグラスハーモニカをウィーンで演奏した時には聴き逃したことを悔やむ手紙を残しています。

そして、その後、彼女の為に「グラスハーモニカ五重奏曲」アダージョとロンドK.617を作曲しました。

ウィーンでの演奏会の告知(1806年、モーツァルトのグラスハーモニカのための作品K.617を含む

グラスハーモニカ、フルート、オーボエ、ヴァイオリン、チェロと言う編成です。




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