京都今出川大宮の富久田晴彦先生のレッスンにうかがいました。
にエルガーが付けた愛称だということが分かっています。
急に寒くなって晩秋の様相でした。
雲は冬。
さすがに冬ほど寒くはないですが
一度来た薄めのシャツを厚手のに着替えて行きましたが、みんなウィンドブレーカーのようなジャケットを着ていて、こっちが今日は正解だった。と思いました。
ハンガリー田園幻想曲を見てもらいましたが、初めのところはカデンツァのように考えていたら、拍をちゃんと取らないとだめということがわかってこってり絞られました。
まだまだだなぁ…。
帰り京阪出町柳の駅構内で見かけた3人。
京都らしい着物…と一瞬思ったけれど、この季節になぜ浴衣?
私はわりとドレスコードなど気にしない方ですが、さすがに今の季節に浴衣は無い。
何のための浴衣だったのか?
本当にプロが着せたようにきっちり着ているし、崩れもないし。
足袋もはいて裾捌きもサッサッと慣れた感じだったし、観光のようなにこやかな緩やかな感じも無い。
3人の着物もバラバラ。
何かのお仕事だったのかもしれない。
もしかしてモデル?
なんて、特急の中であれこれ妄想してしまいました。
樟葉で乗り換えたら先頭車両は誰も乗っていない思わず降りて、表示板を確認してしまった。
運転士さんは外を確認されていて、見えたかっただけでした〜。
初代準男爵サー・エドワード・ウィリアム・エルガー(1857--1934年)イングランド ロウアー ブロードヒース生まれ、イングランド ウスター没
『独創主題による変奏曲』
( Variations on an Original Theme for orchestra)
『エニグマ変奏曲』または『謎の変奏曲』( Enigma Variations)作品36は管弦楽のための変奏曲は
出版に際して「エニグマ」(Enigma)を付記することをエルガーも認めました。本作品は「描かれた友人たち (My friends pictured within)」に献呈されています。
「エニグマ」とはギリシア語で、「なぞなぞ」「謎かけ」「謎解き」といった意味です。
実はほとんどの「謎」は解けています。
しかし主題についての「謎」についてはまだわかっていません。
エルガーによると、
「その謎については説明しまい。その「陰の声」については想像できないようにしておこう。 諸君に警告しておくが、変奏と主題の明らかなつながりは、しばしば、ごくわずかなテクスチュアの問題でしかない。 もっと言えば、曲集全体を、もう1つのより大きな主題が貫いているのだが、それは演奏されないのである。 (中略)かくて基本主題は、その後の展開においてさえ、決して登場せず、(中略)その主要な性格は決して表舞台には出てこない」
エルガーは「隠された主題」がそれ自体、「よく知られた」ものであるとも仄めかしています。
仮説はいろいろ立ったものの、完全に合点がつくような謎解きはいまだに1つも出されていません。
英国国歌『国王陛下万歳』とする説、スコットランド民謡『オールド・ラング・サイン』(蛍の光)であるとする説、『エニグマ変奏曲』の初演コンサートで一緒に演奏されたモーツァルトの『交響曲第38番「プラハ」』がそうだとする説などがありますが、完全に納得する説はありません。
その第9変奏曲「ニムロッド」の謎はまず、その名前でしたが、楽譜出版社ノヴェロに勤めるドイツ生まれのアウグスト・イェーガー(August Jaeger, 英語式にはオーガスタス・イェイガー 1860 - 1909年)
にエルガーが付けた愛称だということが分かっています。
「ニムロッド」は、旧約聖書に登場する狩の名手「ニムロデ」を指します。
この愛称は、ドイツ語の “イェーガー” (Jäger)が「狩人」や「狙撃手」に通ずることにちなんでいます。
エルガーは第9変奏において、イェーガーの気高い人柄を自分が感じたままに描き出そうとしただけでなく、2人で散策しながらベートーヴェンについて論じ合った一夜の雰囲気をも描き出そうとしました。
また、この曲の旋律は2人が大好きだったベートーヴェンのピアノソナタ第8番『悲愴』の第2楽章の旋律が下敷きになっています。
エルガー自身の言葉によると
「私がJaegerにつけたあだ名である。Jaegerは批評家として、そして音楽家たちの友として、よく知られていた。
この変奏曲は、すべてが“肖像”であるわけではない。いくつかの変奏は雰囲気だけを表しているし、またいくつかのものは、描かれた人と作曲者の2人だけが知る出来事を描写している。
もしA. J. Jaegerの人格と気質を描写しようとすれば、このゆったりした第9変奏に加えて、何か情熱的で気まぐれなものが必要になっただろう。
夕方の散歩をしながら、Jaegerは「緩徐楽章に関して、全盛期のベートーヴェンに匹敵する者はいないだろう」と言った。私はその意見に心から賛成していた。
この変奏の最初の小節が、ピアノソナタ第8番『悲愴』の緩徐楽章を暗示するように作曲されていることに気づくだろう。
Jaegerは長年の親友であり、私や他の多くの音楽家たちにとっての大切な助言者であるとともに、厳しい批評家であった。Jaegerと同じ立場に立った人はいても、Jaegerに匹敵する人はいなかったのだ。」
うふふ…。やっぱり想像してしまいますよね。そうだったのかも…
泊りがけで京都に来た、お気楽女性観光客が、やっぱり、浴衣がいいよね---! となったのでは、と思っています。