ユリのメデューサ。ギリシャ神話の蛇の頭を持つ魔物も、美しいユリの名前になります。
フルートのマウスピースと、口との間には、距離があります。吹いてから距離があるということは、息が分散してしまい、直接くわえたリードを震わせてだしたり、唇の振動を直接伝える他の管楽器に比べて、音の立ち上がりが悪くなってしまいます。
私も長いことこの問題に悩まされてきました。
習い始めにタンギングをするのに、「tu」と言いましょうと習いますが、これは、当然日本語で言うところの「つ」ではありません。
どう違うかというと、子音の出し方が違います。
日本語の「つ」は子音のtと、uをはっきりと区別しません。また、せーので、音を出す位置の始まり、メトロノームで言うところの、音が出るところの始まりで出すと、「t」と言っている時間が長いので、音の本体といいますか、音が出るのが打点のあとから遅れて出てしまいます。
それに比べて欧米語の「tu」は、子音と、母音をはっきり区別し、尚且つ、「tu」という言葉を、一つの音の中に入れるためには、打点の少し前に「t」を入れ込んでおいて、打点には「u」で出会います。
あるいは、打点で子音をいったとしても「t」の音を出す圧力は強く、早くなるので、舌は早くに「u」の形になるので、舌が歯にあたっている時間は「つ」に比べ格段に短くなります。
日本語が一音に一文字・・・どころか、地歌や、伝統歌謡になると、伸ばした母音を歌い回す。一文字数音の文化であるために、西欧の言葉は、一音に数文字入れるのがほとんどの習慣の言語です。
たとえば、「松も緑に」と歌うと「まあーつうーのおーみいーどおーりいーーーにいー」となりますが、
欧米後では「I'm dreaming of a white Christmas」を音にあてると、
一音目に「I'm」2音目に「drea」後一音づつに「ming」「of 」「a」 「whi」「te」「 Christ」「mas」
一音に入ってくる子音の量が違うので、吐き出す息の早さも圧力も日本語に比べ早く多くつけなくてはなりません。尚且つ音が、はっきりする母音に打点を持ってくるので口は、打点の前に、音が出る体や唇が充分に準備されています。
「tu」と吹くと言われ時、私たち日本語で育ったものは、打点に合わせて子音をはっきり「tu」と言われたと思い吹いてしまいますが、欧米語で育った人たちは、装飾音符でいうところの前打音のとっても短いもののように「t」と言い準備が整った、息のもっとも多く速いところに母音の「u」をいうことでそこに打点を持ってくることができるので、はっきりとしたタンギングとリズム感がでるのではないかと、疑っています。
最新の画像[もっと見る]
- ビウエラと19世紀ギターとギター 9分前
- ビウエラと19世紀ギターとギター 9分前
- ビウエラと19世紀ギターとギター 9分前
- ビウエラと19世紀ギターとギター 9分前
- ビウエラと19世紀ギターとギター 9分前
- ビウエラと19世紀ギターとギター 9分前
- トラヴェルソと通奏低音 1日前
- トラヴェルソと通奏低音 1日前
- トラヴェルソと通奏低音 1日前
- トラヴェルソと通奏低音 1日前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます