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絶望

2011-06-13 22:04:44 | レクチャー、マスタークラス

マーガレットは、60年代に日本で流行った洋花で私は少女漫画の雑誌のタイトルとして、覚えました。

心と体のワーク。心に残った内容から。
平家が討たれたときに、公家が残った。この公家は、戦わない、政治的ポストを持たない。覇権を得ない。何が存続したかというと、文化。

貴族たちは、短歌で涙したり、気を失ったりする感性をもっていたでしょ。
戦いを捨てて、文化で生きるというやり方が公家を尊敬させ、存続させた。
と考えると、平和に生きるという私たちに必要なのは、哲学だろうと思う。

哲学は、問いかけ、考えるという科学です。
思考停止になっていないか?ということを考える必要がある。

誰かが話した時に、自分がこの人はこういうだろうと思っていると、違うものが出てくると、びっくりして、パニック。もう何も入ってこない。
思考停止状態。

切り捨てるか、切り捨てられるかしかなくなる。

平和に民主的にやるということは、もっとこまやかに、すり合わせていく過程が必要なんです。
物事だけだったり、表面だけを見ているうちは、それは起こらない。
相手の言いたいことの、裏側まで読み取れる感性が必要です。

例えば、人間関係で、相手に裏切られ、絶望したということは、期待があったということ。それも過剰な。

期待しないものは絶望しない。

裏切られたと絶望するのは、裏切られないできたから。裏切られたというのは、主観的なもので、現実には、思うような反応や、思うような言葉が返ってくるというのは、人間関係では奇跡に近い。それが当たり前。

それを裏切られた大騒ぎするのは、人生の初期に、思う通りになった。本当に王子や、姫のように育てられたということです。

思うとおりにならないということを知っている人は、絶望などしている暇はない。仲間なら、相手のことをリサーチし、理解し、どのようなときにどんな反応が返ってくるかを研究し、共同作業ができるように、導く方法を開発しなくてはならない。

問いかけ、考えるしかない。絶望したと落ちこめるのは、余裕があったから。

そういわれれば、なるほど、「絶望」という言葉の意味を今まで取り違えていたかもしれない。


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