昨日はY・Yさん、S・Yさん、Oさん、私で、道頓堀のギャラリーにTさんの書展を見に行ってきました。
子育てサロンのスタッフにはすごい人が揃っていますが、その一人がTさん。
書道の先生を長年されていて、今回お友達と2人で書展を開かれたのでした。
「心遊書」と銘打たれた書展は、その名の通り書を楽しむ2人の思いが伝わる展覧会でした。
一人はガラスの瓶を高温で溶かしその上に書を書くというスタイルで、「めだかの学校」の歌詞に、メダカを思わせる水色のボトル。おかあさんっていい匂いという歌詞を、しゃぼん玉を思わせる薄いピンクや水色のガラス玉の入った瓶が飾っているという、現代アートのような感じです。
もう一人のTさんは、オーソドックスな軸の表装というスタイル。
顏真卿の送裴将軍詩の大きなお軸は、楷書、草書、行書、篆書、隷書などの書が入り混じった書の集大成のような書で、見ていてもおもしろい。同じ書体で、揃っているのが読みやすいという価値観は高々ここ70年ほどの基準で、いろんな書体や、漢字、カナ文字などの素養があって、それを全体としてバランス良く、美的に選び、配置し、見た目も内容も表現として耐えるというような表現は奥が深いし、わかればとてもおもしろいだろうなぁと思います。
よくわからなくても、「夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいずこに 月やどるらむ」なんて歌が薄いカナ文字で書かれていて、雲隠れの月の色を思わせる灰色の絹地に二筋の雲のような白い線が入った表装に、薄い草色の帯がついているのを見ると、歌の情景が細かく描かれた絵などよりも、イメージとしてわきあがってくるようで、とてもおもしろかった。
Tさんに、この書はこう言う意味があって、こんな苦労があったとか、表装にはこんな狙いがあったとか、色々解説してもらってみると、また楽しかったです。
4人で行ったのでそれぞれが好きになった書を上げてみると、見た目通りの人や、見た目は優しいのに勇ましい書が好きだったり、意外なことがわかってまたおもしろかったです。
書展の後はやっぱりランチ。
道頓堀には、ジャズが流れ
ピアノのTさんに教えてもらったお店
日本料理の「十方」に行きました。S・Yさんは仕事で帰ったので、3人で喋っては食べ、食べてはしゃべり。
このお豆腐、一人ずつお鍋に火をかけて、豆乳とにがりが入れて、目の前で固めます。
甘みがあって濃くもあって絶品でした。
あんかけと薬味でもいただきました。
大豆のしん薯のおつゆの出汁もいいお味でした。こういうのが美味しいところは、本当に腕がいいんですよね~。
柿のゼリー掛け、チャイブ添え。
帰りは高島屋で、Oさんオススメの美味しい和スイーツを買い込んで帰りました。