題名のBIUTIFULはスペル間違いではない。主人公が子供にスペルを教えたその言葉だ。
あの「ノーカントリー」のハミエル・バルデムが主人公を演じるスペイン映画。
あの大聖堂がバックに映し出される、バルセロナが舞台。
ここも移民の街だ、セネガル人や中国人。
彼らを相手に闇の仕事にも手を出しているウスバル。二人の子供がいるが
妻とは離婚、彼女は精神的に病んでいた。
彼は、血尿が出るので、医師に診てもらうと余命2か月のがんと診断される。
そこから、彼のあがきが始まる。
底辺の社会での、違法問題。
それはよかれとしたことが裏目に出たりする。
セネガル人は不法滞在で退去。
中国人には、仕事をあっせんするがそれが裏目に。
ただ、救われるのは、学校に通う子供たち。
一度は妻を呼び寄せるが、
上映時間148時間の長尺もの。
ただ、その暗さに、作品の本質を見られるか。
それとも逃げ出すか?
それは見る人次第。
とにかく、ずきんと来ることは間違いない。