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映画「乳母車」、山田洋次が選ぶ日本映画の家族編の一本。(NHKBSで放映)

2011-07-13 10:03:29 | 日本映画

石原裕次郎主演の映画だ。

石原裕次郎が、こんな家族映画に出ていたとは驚きだ。

普通の青年を演じているが、やはり彼らしいすがすがしさが異彩を放っている。

相手役の芦川いずみは、両親の、夫婦の危機に戸惑う姿を好演。

すなおに、石原扮する青年と付き合う様子は、何とも自然で微笑ましい。

石坂洋次郎原作だが、当時としては、めずらしく女性の自立的な生き方を描いている。

父の不倫が原因だが、父の優柔不断さが、今見れば気にかかるが、

当時は、妾、てかけというのが、当たり前の世界であったから、

むしろ、女二人に自らの生き方を選ばせる態度はよしとすべきか。

その辺を、なんとも宇野重吉(若かったね)がうまく演じている。

それにしても、山田洋次がなぜこの映画を選んだのかは

解説を聞いてよくわかった。監督の田坂具隆は、彼のお手本だったのだ。

 

 

 

 

 

 

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