娘を交通事故で亡くし、傷心の妻と二人暮らしの裁判官。
当時は、窃盗でも死刑だった。
その刑法が改正され、大幅に刑が減免された。
そのさなかに起こった窃盗犯の死刑。
映画は、当時の裁判の様子や刑務所内の様子。
さらには、公開で行われる死刑の現場。
私たちにとっては、物珍しいことばかりだ。
裁判長は、公務員で、かなり質素な暮らしをしている。
一方、成金の社長が登場、
婚約者と高級マンションに住み、豪華な生活だ。
腎臓が悪く、移植が必要だという。
死刑囚の腎臓が適合すると知るや、
あらゆる手を尽くして、腎臓を得ようとする。
一面でわいろ社会である。
映画自身より、社会的な環境に目が行ってしまう。
タイトルが、裁判官の選択とあるから、それがメインテーマでもあるのだが?