これは、ロシアの巨匠・ミキータニハルコフの「太陽に灼かれて」の続編だ。ただ前作は未見。
冒頭、白昼のシーンがあって、字幕が白飛びして読みづらく、この二点でまず話が読めなくなった。
スターリンに背いて、反逆者となった父と娘の物語。
二人は、別れたまま、でもお互い生きていると信じて過ごす。
そして、二人は別々に戦争の渦中にあり、
攻めくるドイツ軍に、追われまくるのだ。
でもなぜか、二人は生き延びる。
それは、神のおぼしめしなのか。
戦争の非道さは、それぞれのエピソードで、痛烈に描かれる。
たとえば、娘。看護婦になるが、赤十字の輸送船が攻撃を受ける。
爆破、なぜか、ナタージャと牧師が一つの魚雷に捕まり助かりそう、
そこで洗礼を受ける。牧師は水死。
ナタージャは、助けを求めるが、通る船は助けに来ない。
やっと自力で海辺にたどり着いたとき、船は魚雷に触れ爆破。皮肉。
また、村では、冤罪で村民全部が焼き殺される。
まあ、枚挙にいとまがない残酷なエピソードの連続だ。
2時間30分、飽きさせない。