1988年の作品。
山田太一原作、市川森一脚本、大林宣彦演出。
40歳のシナリオライター、妻子と別れ、マンションに住んでいる。
ある日、幼いころ住んでいた浅草へいき、そこで父母とあってしまう。
父母は、彼が12歳の時、交通事故で亡くなっていた。
で、出会った父母は、その頃の若さのまま。
懐かしく思い、足しげく通うようになる。
一方、彼の住むマンションは、夜は住む人がいない。
ただ、3階にだけ灯が。
そこの住人、うら若き女性が彼の元へシャンペンを持って訪ねてくる。
現代(昭和60年代)と昭和30年代の
東京が混在、何とも不思議な、
ある種懐かしい光景だ。(関西人の私にはもうひとつピンとこないが、
東京特に浅草の経験のある私には懐かしい)
一方で、若い父母との交流という、変則的な時代の共有。
お盆にふさわしい映画だが、
オカルト部分もあり、ちょっと怖い。
流石、手慣れた職人たちの出来栄えだ。