ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「カルロス 第3部 完結編」、逃亡の果ての結末です。

2013-06-01 18:54:41 | 映画
東西冷戦の時代に入り、テロリストとしての活躍の場がなくなり、中東アフリカでのテロ請負のような立場に追い込まれ、一方では、有名になりすぎた故に命を狙われる存在となったカルロスは、逃亡の生活を送ることに。

ヨーロッパでは、ベルリンの壁の崩壊が示すように、共産主義の崩壊で、居場所にしていたドイツ、ハンガリーは、テロリストの居場所ではなくなり、中東アフリカでしか、引き受けてくれないそんな立場に。

シリア、リビア、イラク、イラン、エジプトそしてスーダンなどを転々と移動。今までの恩義で行かされてきたが、それもいつまでも続くものではなく、妻でさえ逃げ出した。

一方で、酒浸りの生活が続くが、結婚、女の子の出産と安定するかに見えたが、いら立ちを覚える孤独なカルロスは酒と女に溺れ、自堕落な生活に。

その故か、ぶよぶよに太ったカルロスは、脂肪吸引の手術を受けたり、睾丸に痛みが走るなど若くして病の身に。

妻との甘い生活描写もあり、この3部では、テロリストというより、泥臭い人間像が描かれ、それもエロ親父に過ぎないような姿に、哀れさをすら感じる。

まあ、テロリストの末路はこんなものかもしれないが、監督の意図は十分伝わってくる。

カルロスを演じたエドガーラミレスは、体力作りもあろうが、はつらつとした若者像と、でっぱったおなか丸出しで演じる中年太りの姿は見事な変遷だ。



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