ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「チキンとプラム ~あるバイオリン弾き最後の夢」

2013-06-14 15:59:26 | フランス映画
おススメ度 ☆☆☆
    切ない恋物語好き ☆☆☆☆

イラン出身の女性コミック作家が演出を担当。ところはテヘラン。

随所にコミック調の映像が展開し、素晴らしいファンタジーに。

でも、物語は哀しい。

ヴァイオリン弾きが、妻に働きが悪いとなじられ、ヴァイオリンを壊されてしまう。

そこで、遠くまでヴァイオリンを求めて旅に、だがそこで見たのは昔の恋人、でも知らないとすげなくされ、死を思い付くことに。

そして自殺までの8日間の物語。

しかし、痛くして死ぬのがいやとか言っているうちにどんどん日にちが経つ。

そしてやっと死神が訪れる。

でもこの映画、ファンタジックで、死をもポエムにしてしまう。

そして歌うのは永遠の愛。(ネタバレ)

























ラストに、生い立ちから死までの主人公が走馬灯のように描かれる。

ヴァイオリニストは、技術は最高だったが、曲は聞くに堪えない。

そして、絶世の美女と出会い、最高の恋に、だが彼女の父親に邪魔され結婚できない。

その失恋で、彼の才能は開花。最高のヴァイオリニストに。

そして夢では、妻は本当は彼を愛しており、恋人は、彼との出会いのあと涙を流すのだった。

すなわち彼の死は、最高の人生なのだ。

何ともメルヘン。

主人公のヴァイオリニストをマチュー・アマルリックが演じている。
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