ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「さよなら渓谷」、レイプ事件加害者と被害者の情愛!

2013-07-01 17:08:46 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆☆

モスクワ映画賞受賞と聞いて早速見に行った。

映画の日でもあったせいか、そこそこの入り。

例によって、予備知識を入れずに鑑賞。

冒頭、2人の男女の濃厚なセックス。

真木よう子が、バック全裸で頑張ってます。

そのセックスを途切らせる隣人の女のぶしつけな訪問。宅配便を受け取れとの伝言。

実はこの女、児童殺害事件の犯人として逮捕される。

マスコミが詰めかける。

で、セックスの話だが、男の暑苦しさがやけに強調、特に胸毛が濃いこと濃いこと。ここが男優の選ばれた理由か。要するに勢力ギンギンな感じ。

一方、この事件の取材に来ていた雑誌記者。

彼、朝出勤時、自らの全裸体を鏡に映し、悲しがっているのか、うれしがっているのか、まあ、いずれにせよそのたるんだ体には、張りがうかがえない。

で、後でわかるのだが、2人は、大学時代スポーツ選手だった。一方は野球、もう一方はラグビー。だが、2人は、理由があってスポーツを辞めていた。

後半になって、大学時代のレイプ事件の加害者と被害者の不思議な関係がテーマとなるが、その前哨戦なのだ。

で、本題は、レイプを受けた女性のその後の悲劇だが、DVをうけて、施設にいるときの女(真木よう子が演じている)の憔悴ぶりにあぜん。

冒頭激しいセックスをしていた真木とこの憔悴しきった真木、同じ人とは思えないくらいのやせっぷり。勿論メイクもあろうが、これが役者というものか。

そして延々と演じられる恋の道行き。それも許せない相手と許しを請う相手。

まあ、いかように感じるかは観客に任されるが、少なくとも、幸せと不幸のはざま。

渓谷がこの映画の背景にふさわしい。

コメント (3)
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