北朝鮮映画「月尾島 ウォルミド」、アメリカ軍の上陸を３日間阻止した防衛戦！

おススメ度　☆☆
　　　　北朝鮮に興味のある方　☆☆☆

まったく珍しい北朝鮮映画。

北朝鮮映画の全貌が紹介されたときに上映された一本。

朝鮮戦争の真っただ中、１９５０年９月、アメリカ軍５万の大軍で仁川に上陸した。

その仁川の海岸の先にある月尾島（現在は島はなくなりリゾート地になってる）。その島を防衛していた北朝鮮軍は、アメリカ軍の上陸を３日間遅延させるよう命令される。

たった４門の大砲で、迫りくる米軍を阻止する北朝鮮軍。

その防衛作戦を、隊長の優れた人間性と、死をも恐れぬ金日成支持派の北朝鮮軍。中には、女性も加わって、命を賭して米軍を阻止する。

北朝鮮映画は、戦後の日本映画のような古めかしさを感じさせるが、中身はなかなか人間味のある作風だ。

特に途中うたわれる歌は、今でも北朝鮮で愛される歌で、団結を呼びかけるとともに、故郷を思い起こさせる。

軍隊映画なので、北朝鮮らしいプロパガンダはあるものの、人間重視の観点が映画を実のあるものにしている。

戦争映画に特有の砲撃シーンも結構様になっている。

北朝鮮では、絶大な支持を得たという貴重な一本。

ちょっとせりふが多いので、読むのに苦労するが、DVDでは、繰り返しがきくので、参考になった。

隊長を演じる主演の男優は、今や北朝鮮のトップ男優とか。

そういえば、金正日前総書記は、映画が好きだったと聞く。

韓国の映画が世界的に認められている現在、北朝鮮も仲間入りしてもらいたいものだ。