ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「みなさんさようなら」、団地で一生を過ごそうとした男の物語。

2013-07-11 16:27:21 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆
    団地生活をしたか、に関心のある方 ☆☆☆☆

第1回パピルス新人賞に輝いた久保寺健彦の原作を中村義洋が映画化。

題名は、小学校で交わされる先生と生徒、生徒と生徒の挨拶からきている。

小学校で受けたトラウマで、団地の外に出られなくなった少年。母親の理解もあって、団地から外へ出ない生活を始める。

団地には、何でも揃っていて、買い物から何から、団地で事足りる。一時期の団地はそんな世界だった。

ただ、少年は、トラウマを解消するため、体を鍛え、大山倍達を目指す。もちろん自己鍛錬だが、

隣には、女の同級生が住んでおり、ベランダ越しに恋を語ったりする。

そんな、団地も徐々に住民が離れていき、同級生も減っていく。年々のエピソードが同級生の減少という数字で表される。

小学校卒業から、30歳まで、すなわち、同級生が団地に自ら一人になるまで初志を貫く。

その間、念願のケーキ屋に就職、親父に鍛えられつつ、友もできる。

いっぽう、同級生の一人とも恋愛が成立、婚約までする。

ただ、後半、団地も老人とか訳ありの人が住むようになり、環境は変化。

そこで知り合った、サッカー好きの少女を巡るトラブルから、空手が役立つことに。

そんな、団地を舞台にした青年の成長物語だ。

いろんなエピソードに、様々な社会現象が含まれ、映画を面白くしている。

主役を演じるのは濱田岳で、演技派ぶりを発揮している。

団地が舞台の人生模様と、青年の成長がしっかりと描かれ好感。
コメント
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