ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「コン・ティキ」、いかだで8000キロの太平洋横断に挑戦した男たちの実話

2013-07-05 18:28:08 | 映画
おススメ度 ☆☆☆
    冒険映画好き ☆☆☆☆

1947年、ノルウェーの若き学者トール・ヘイエルダールが、南米のインカ文明とポリネシア文明との相似点が多いことから、南米人が太平洋を西行して、たどり着いたのだと自説を証明するため、当時と全く同じ構造の丸太のいかだで、8000キロの旅をする。この話は日本でも有名だ。

以前、ドキュメンタリー作品が作られているが、今回は、ドラマとして映画化。ノルウェー映画界あげての作品となっている。

「ライフオブパイ」でもそうだが、いまのVFXの技術は高度で、臨場感たっぷりの映画に仕上がっている。

トップシーンは、主人公トールの少年時代、雪深く川には氷の張った場所で、無謀にも浮かんだ氷を飛び移り、最後は川に沈んでしまう。まったく無謀。だが、おかげで水恐怖症で泳げなくなる、これが後半に効いてくる。

ポリネシアで生活するトール、そこで、幸せな夫婦生活、2人の息子と団らんだ。だが、研究一徹のトール。ここで自説を編みだす。(ただ、今では、この説はなく、アジアからの移住だとか。)

自説の証明のため、太平洋横断を決意、ニューヨークで資金集めを試みるが、彼の無謀に賛同する人はいない。このあたりも丁寧に描いて、トールの本気度がピックアップされる。

やがて、ペルー政府の後援もあって、仲間も集まり決行することに。

あとは、大海原での102日間の苦難の旅がはじまる。

当然幾多の苦難を経ることに。乗り組みの6人のアンサンブルは見事、いささかの争いで緊張を招くが、大人の対応で乗り切る。

三浦雄一郎氏もほめているように、見事に冒険物語を、人間(男)くさく、描いて成功している。
コメント
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