おススメ度 ☆☆☆
レンタルの関係で、これを後に借りて、これは大失敗。
結末を知ってみる推理物ってかすみたい。
でも、潜入捜査の大変さが、よく描かれている。
潜入捜査官は、精神科へ通うことに。
そこの女医(和久井映見)にここを通わせる。そこが痛い。
もう足を洗えるという方向に向かったときに、後ろ盾を失うその心のつらさ。
トップ同士は、お互いスパイのいることを知り、お互い今度はスパイをあぶりだすことを目的とし出す。
特に、やくざのトップの夫人の館に物が隠されていることを、かぎつける捜査官。
自分にスパイ容疑がかかっているのを知りながら、必死に潜入。
もう一つ前篇で光っているのは、純(潜入捜査官)を兄貴と慕う弟分の存在。ラーメン屋を夢見、やくざにどっぷりつかり切れない男を伊藤淳史が演じ、光る。
それと警視正、角野卓造が演じ、警視正らしからぬ立ち居振る舞いながら、やくざの拷問にも耐え、潜入捜査員を思いやる純情派。でもその最後は痛ましい。
スパイをあぶりだすために書かせる履歴書。それが後編で命取りになるのだが、
まあ、なかなかギリギリの攻防戦は、今の日本映画にない緊張感をもたらす。