ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「三姉妹 雲南の子」、標高3200メートルの僻地に住む姉妹。

2013-07-29 19:27:10 | 中国映画
おススメ度 ☆☆☆
    中国僻地に興味のある方 ☆☆☆☆

「無言歌」の監督王兵が再びドキュメンタリーを撮る。

延々と姉妹に寄り添うカメラ。2時間30分の超長場。

母に捨てられ、父は一人出稼ぎに。

ジャガイモしかとれない荒れた高地。

羊、牛、豚、山羊、犬、鶏等動物との共同生活。

3姉妹は、自立せざるを得ない。

姉10歳、次姉5歳、妹4歳。

姉は、小学生だが、妹たちの面倒を見るため学校にも行けない。

ぐずる妹、それでも生きるためには、動物の世話をはじめ労働が待っている。

たまに行く叔母の家では、よそ者扱い。

淡々とした日常の描写が、ナレーションなし、音楽なし。素朴。

電気なし、水道は共同栓、洗濯は川。

布団はしけているし、シラミが発生。

原初生活、それも子供たちだけの生活。でも、姉妹の絆は。

中盤父が帰ってきて、今度は妹二人を連れて出稼ぎに。

一人残された姉は、祖父と共に暮らす。

学校へ行くが、労働が待っている。

夜は独り暮らし。孤独が襲う。でも映画は淡々と。

大叔父の家で大宴会。そこでは、村の現状が語られる。保険制度があってもそれに払う金をどうするか。村はいずれ解体されるが、将来どうなるのか?

最後は、父が女性とその子を連れて帰ってくる。新しい家族だが、貧しさには変わりはない。

淡々としたドキュメントだが、主人公となる姉の意志の強さが救いか。




コメント
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