ひろの映画見たまま

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「飛べダコタ」、終戦後間なしに、佐渡島へ不時着した英軍機ををめぐる物語

2013-11-12 18:52:00 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆
    真面目な映画好き ☆☆☆☆

飛行機の開発映画かと思ったが、まったくの的外れ。

実話の映画化。

終戦から5ヶ月後の1946年1月14日。佐渡島に英軍機(ダコタ)が不時着した。

総領事を上海から、東京へ移送中の出来事。

当時まだ、終戦間なしで、反戦気分も強く、戦死者もやっとお骨が帰ってくるような状況。

しかし、当時の村長は英断。この辺、村の主だった人々と相談して、なおかつ決断。

温かく迎えることに。村長の家は旅館だった。早速宿泊。

異文化、ましてやつい先ほどまで敵だった人たち。

そして、飛行機の移動や、滑走路の建設など村人の協力は続く。

実際に、撮影のために、当時の飛行機が残っていないか世界中を探し回り、タイで発見、持ち帰って組み立てたという。

更にこの映画は、佐渡島あげて応援し、ボランティアで大いに協力したという、いわゆるご当地映画だ。

良心的な映画だけにたくさんの人に見てほしいが、まだ全国展開には、至っていない模様。

海軍兵学校へ行った優秀な青年、事故で足をけが一本足の生活を余儀なくされている青年。軍国青年の殻が抜けられず、村人の協力を苦々しく思っている。

彼の恋人が、村長の娘で、この2人の関係が物語を膨らませている。

一方で、村長に語らせているように、反戦的な言動があり、これもこの映画の狙いかも。

映画的には、ご都合主義的なところが目立つが、敵対していた人たちが温かく交流するさまは心を打つ。



コメント (3)
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