ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「42 世界を変えた男」、やりかえさない勇気を持った野球選手の映画です

2013-11-06 16:50:17 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆☆

野球好き・差別問題に関心のある方 ☆☆☆☆☆

実在した野球選手の映画ですが、野球を知らない人でも楽しめます。

題名の「42」は、主人公ジャッキーロビンソンの背番号で、永久欠番となっています。

アメリカの現在の大統領は黒人です。新しいニューヨーク市長夫人も黒人です。このように、アメリカでは人種差別がどんどん解消されています。

だが、映画「リンカーン」がいま製作されるように、今このような話題が提供されることは、まだまだ人種の問題は根深いものです。

日本でも、差別問題が根絶したとは言えません。

この映画は、第二次世界大戦が終わった2年後から話は始まります。

当時、黒人には、黒人の野球リーグがありましたが、大リーグでは黒人は一人もいなかったのです。

大リーグブルックリン・ドジャースのジェネラルマネージャーのブランチリッキー(ハリソンフォード)が、黒人リーグで目立った選手ジャッキーロビンソンに目をつけ、彼が黒人であるがゆえに受ける侮辱や嫌がらせに耐えられる男であるかを確認し、採用を決定します。

黒人であるがゆえの天性の走りや、ボールをうまくとらえて打つ力をもっていました。下位チームから力を発揮し、目覚ましい活躍をします。

だが、出る釘はうたれるで、相手のチームは勿論、同じチームの中からも非難は起こります。

しかし彼には、2人の協力者がいました。一人はジェネラルマネージャー、もう一人は、やがて結婚する女性でした。

数々の非難は、見ていて痛々しいほどの激しいものです。さすがのジャッキーも球場でバットをたたきつけて憤ります。

だが、2人に助けられたジャッキーは徐々に仲間を増やし、輝かしい選手になっていきます。

非難に耐えることがどれだけ大変か、それを実にうまく表現した脚本と演出の力でしょう。

ネタバレになりますが、最後はホームランでスカッとするので、あふれ出た涙が吹っ飛びます。

たくさんの人に見てほしい映画です。

ジェネラルマネージャに扮するハリソンフォードが、特殊メイクで貫録を付け、彼もこの映画のもう一人の主役です。
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