おススメ度 ☆☆☆☆
PG12です。
「ぐるりのこと。」で数々の映画賞を受賞した橋口亮輔監督作品。
題名から想像される、ラブロマンスではありません。(甘い映画好きには不向きです)
もがき苦しみながら生きる3人を描いた、生きる苦しみと生きる望みを描いた作品です。
橋口監督自身が、ゲイであり、うつであり、借金まみれな生活。そこからひねり出された生きづらい現代への叫びなのです。
初めての主演を張る主役たちは、橋口監督に見いだされ、普通の人間の魂の叫びを具現化しています。
通り魔事件で、妻を無くし、裁判のため奔走する篤。突如現れた男に心を奪われた行きどころのない主婦瞳子。愛する同性愛者から裏切られた高慢弁護士四ノ宮。
だが、脇役にベテランを配する周到さ。
篤に生きることを説得する片腕の先輩を演じる黒田大輔。瞳子に惚れられるも、薬中毒の光石研。四ノ宮のゲイ相手の山中聰。
金に困り、健康保険をなんとか、続けたい篤を、けんもほろろにあしらう役所の非道さ。
健康水の販売にうつつのカップル。
弁護士に、ピーチくぱーちくしゃべりまくる女子アナ。
出てくる人たちは、日常的にそこここにいる人たちだが、どこか狂っている。
まさに、そんな日常の積み重ねが「恋人たち」だ。
見た後に尾を引く、最近の日本映画にめずらしい作品だ。
PG12です。
「ぐるりのこと。」で数々の映画賞を受賞した橋口亮輔監督作品。
題名から想像される、ラブロマンスではありません。(甘い映画好きには不向きです)
もがき苦しみながら生きる3人を描いた、生きる苦しみと生きる望みを描いた作品です。
橋口監督自身が、ゲイであり、うつであり、借金まみれな生活。そこからひねり出された生きづらい現代への叫びなのです。
初めての主演を張る主役たちは、橋口監督に見いだされ、普通の人間の魂の叫びを具現化しています。
通り魔事件で、妻を無くし、裁判のため奔走する篤。突如現れた男に心を奪われた行きどころのない主婦瞳子。愛する同性愛者から裏切られた高慢弁護士四ノ宮。
だが、脇役にベテランを配する周到さ。
篤に生きることを説得する片腕の先輩を演じる黒田大輔。瞳子に惚れられるも、薬中毒の光石研。四ノ宮のゲイ相手の山中聰。
金に困り、健康保険をなんとか、続けたい篤を、けんもほろろにあしらう役所の非道さ。
健康水の販売にうつつのカップル。
弁護士に、ピーチくぱーちくしゃべりまくる女子アナ。
出てくる人たちは、日常的にそこここにいる人たちだが、どこか狂っている。
まさに、そんな日常の積み重ねが「恋人たち」だ。
見た後に尾を引く、最近の日本映画にめずらしい作品だ。