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「皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇」、メキシコの暗部を描いたドキュメント

2015-12-30 19:12:26 | 映画
おススメ度 ☆☆☆

ドキュメント好き ☆☆☆☆


アメリカ・メキシコ合作

ロバート・キャパ賞を受賞したイスラエル出身の報道カメラマン、シャウル・シュワルツ監督作品。

メキシコは、石油産国で豊かのはずだが、一方で麻薬大国でもあり、これを巡って内戦状態。

6年間で、12万人の死者を出したといわれている。

そのメキシコで、最も麻薬に犯された犯罪都市シウダー・フアレス。一つ橋を超えれば、アメリカ、エルパソ。ここは最も犯罪が少ない街。

この映画は、ファレスに住み、悪と戦う捜査官リチ・ソトと、カルフォルニアに住む歌手エドガー・キンテロに焦点を当て描いていく。

キンテロは、ナルコ・コリードと呼ばれる音楽ジャンルのミュージシャン。メキシカンポップスだが、マフィアのボスをあがめる歌を歌い、危険なセリフ満載。メキシコを問わず、アメリカでも大人気。彼らは、お蔭でリッチ。

一方、ソトは、捜査中は覆面姿、ばれるとまずい。同僚が何人も殺されている。

ここに出てくるシーンは、まったくグロい。

血だらけの死体がごろごろ、映像は容赦しない。

日本の警察もののTV映像とはけた違い。

お蔭で、後味はいいものではない。(覚悟してください)

いまだ、世界では、このような犯罪が平気で行われているのだ。

だが、この映画は、そんな犯罪を描くのではなく、犯罪都市の文化を描いているのだ。
コメント
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