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「杉原千畝 スギハラチウネ」、ユダヤ難民にビザを発給して救いの手を差し伸べた日本のシンドラー

2015-12-17 17:41:32 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

人道映画、歴史映画好き ☆☆☆☆

杉原千畝は、戦後外務省からリストラされていたが、2000年河野洋平外務大臣により名誉が守られた。

そもそも、杉原は、外国語が好きで、特にロシア語に秀で、ロシア勤務を夢見ていた。が、まずは満洲で対ソ交渉に尽力し、戦中のことゆえスパイ活動にも従事し、力を発揮していた

お蔭で、ソ連から危険人物と見なされ、ソ連大使館勤務は許されなかった。

何が幸いするか、そのことがなければ、ユダヤ人救済もなかった。

そもそも、勤務先のリトアニア大使館は、そこに日本人はおらず、もっぱら情報収集が目的で、新しく開設された。

それにも関わらず、彼の情報は、ドイツ大使大島に握りつぶされる始末。

そんな状況下で、外務省にたてついて、外務省の事務処理が遅れることを計算に入れ、なかばやけくそにユダヤ人救済に走る。大使館も閉鎖されるので、ホテルでもビザの発給を続ける。

美談もこういう裏があったのだ。

さらに、ビザを出してもらっても、ユダヤ人は、日本へたどり着ける保証はない。ウラジオストックでのJTB職員と在ウラジオストック総領事代理・根井三郎の決断があり、無事日本へ脱出できたのだ。

この映画は、リトアニア大使館での話だけでなく、杉原の若き時代、ドイツ大使との激論など、いろんなエピソードの積み上げが、話を膨らませる。

監督がチェリン・グラックと、純粋日本人でないところと、撮影がポーランドで行われ、俳優も参加しているなど国際色豊かなのもいい。(会話はほとんど英語)
コメント
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