ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「イマジン」、視覚障碍者のエコーロケーション。

2015-12-16 17:27:18 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆

感覚的な映画好き  ☆☆☆☆

京都では今公開中。

ポーランド・ポルトガル・フランス・イギリス合作

ポーランドの監督がポルトガルを舞台に視覚障碍者を描いた作品。

視覚障碍者を描いた作品だけに、映像表現に独特なものがある。見ているものも、耳を研ぎ澄まされる。(だが、特異な映画だけに見るものの意見は分かれる。)


それが、アンティークなポルトガルの風景とマッチして、実にエキゾチック、かつノスタルジック。

反響定位(エコロケーション)。この言葉は初めて耳にしたが、動物でよく見られる現象。要は音の反響によって相手の位置を知るというもの。

視覚障碍者がこの技術を習得すると、杖なしに街を歩ける。

この映画の主人公イアンは、このエココロケーションを習得。視覚障碍者施設へやってくる。そして子供たちにその方法を教えるのだが、周りの人に危ないといわれ、施設を追い出される。

一方、施設で、部屋にこもっていた成人女性エヴァが、興味を持ち、イアンに街へ連れ出してもらう。

もうひとり、イアンが目が見えるのではないかと疑った青年がいた。

イアンと青年は、港で冒険をする。

そしてラスト、施設を追われたイアンとエヴァはふたたび会えるのか?

音、音楽、雑音、ちょうど視覚障碍者になったような感覚にしてくれる。特に音楽がいい。

ラストはしびれる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする