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「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」、偽名で数多くの傑作を残した脚本家!

2016-08-05 18:06:36 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆☆☆

往年の映画ファン ☆☆☆☆☆

アカデミー賞作品の「ローマの休日」の脚本家、ダルトン・トランボの一代記。

第二次世界大戦が終わり、冷戦に突入するが、そのとき、アメリカでは猛烈な赤狩りが始まった。

エリアカザンがその余波を受けたという話は聞いていたが、トランボ氏は、初耳。まあ脚本家だったせいもあるが。

共産党員というだけで、表舞台からは、抹殺された、アメリカにも怖い時代があったのだ。

そのトランボ氏、表舞台からは消えたが、生活の必要から、偽名でB級映画の脚本を書くようになり、才能故に、どんどんと仕事が入り、「ローマの休日」などの名作を手掛けることに。

風呂場で書き上げるなど、その独特のスタイルは、映画的にもユニーク。

それにしても、テンポのよさと、物語の平明さ、コミカルな明るさで、実に楽しい映画に仕上がっている。

ヘレン・ミレンを悪役に起用し、その対比が明確。映画俳優や監督が実名で登場するので、ファンにはたまらない。

一方で、家族愛の映画でもある。愛想をつかされるトランボだが、妻の言葉に迫力があり、夫はしゅん。

権力を巧みにかわすユーモアが、全編にあふれ、ラストは爽快。

ブライアン・クランストンがトランボを好演。

暗い話をこれだけ明るく描いたジェイ・ローチ監督の手腕はたしか。

コメント
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