おすすめ度 ☆☆☆★
WOWOWで、2016年2月14日から2016年3月20日まで放映された経済ドラマ。
ツタヤで先行レンタル 3巻に分かれている。
東西帝都EFG銀行(TEFG)が舞台。三菱東京UFJ銀行に酷似。
財閥系の帝都銀行が実質取り切っており、頭取ほか主要ポストを握っている。
敏腕ディーラーの桂(椎名桔平)は、帝都ではないが為替部門の専務にまで上り詰めている。
頭取が、欲をかいて、帝都の名前にしてほしいと金融長官に泣きつき、長期国債を買わされる。
その後、国債が暴落し、銀行は多額の負債を抱えることに。
それが知られると、取り付け騒ぎになるので極秘にするが、どこかから漏れて、取り付け騒ぎに。
総務部部長代理の機転で、取り付けは収まる。
金融庁長官に泣きついて、国債取引を先延ばしにしてもらい、いったんは落着。
椎名桔平の専務の貫禄がこの映画の肝。
なかなかここまで才走れる役者は少ない。
総務部部長代理の桐谷が後を追うようだが、まだ未熟。
頭取と堂々とやり合い、部下をしかりながらこき使う様は、現在の企業の部門トップの姿とダブル。
危機を巧みにすり抜けるすべを心得ており、光っている。
椎名桔平なしにこの映画は、成功しなかっただろう。
なかなか迫力ある展開だ。
経済知識は必要だが、深くなくてもついて行ける。