おすすめ度 ☆☆☆☆
PG12 かなりえぐいシーンがあります
犯人未逮捕の殺人事件の犯人探しが根底にあるので、結構くらーい映画です。
この映画のモチーフとなった市橋達也は、整形し各地を転々、沖縄の無人島へも行っています。
市橋事件の原因は、あまりはっきりしませんが、現在は無期懲役で刑務所生活です。
この映画は、千葉、東京、沖縄と三か所で、犯人と思しき人物が、登場します。
整形しているので、指名手配写真は、3人のいずれとも特定しがたい作りになっています。
で、3人にそれぞれ、相手がいます。
千葉では、東京の風俗で働いていた女性。
東京では、ゲイの男性。
沖縄では、女子高生。
千葉と、東京では愛の関係で、愛があっても信じきれず、そのジレンマに怒りがさく裂します。
沖縄では、米兵によるレイプ事件が根底にあって、それを助けられなかったジレンマが怒りを誘います。
とにかく、宮崎あおい、妻夫木聡、広瀬すずと、相手役の痛烈な叫びが、この映画の主役で、見終わった後も尾を引きます。
様々な怒りですが、たしかに見るものの心にドスンと響きます。