おすすめ度 ☆☆☆★
R15+
母親に置き去りにされた6歳の少年マロニー。
矯正施設に入って、10年。問題を起こし、判事のすすめで、教育係ヤンの指導を受ける。
少年は、常に問題児。
すぐ切れる。
そんな少年も自分を捨てた母を慕う。さらに弟にも目をかける。基本は優しいのだ。
が、愛無くして育ったゆえに、施設ではいじめっ子だらけ。
だが、クラブで出会ったテスといい仲になる。
やがて、テスが妊娠。
養護施設にいる弟とクリスマスをと車を盗んで運転するうちに交通事故。
そしてついに、刑務所行きに。
だが、判決は温情のあるものだった。
この映画のすぐれているのは、マロニーを演じるロッド・パラド。オーディションで選抜されたが、その切れっぷりと愛に飢えた演技が素晴らしい。セザール賞を受けたのもうなずける。
一方、判事を演じたベテラン、カトリーヌドヌーブ、まさしく彼女無くしてはこれほど盛り上がらなかっただろう。
愛無くして育った少年が愛を得るという、今日的テーマはうなずける。
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