おすすめ度 ☆☆☆★
原作は、棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説「泣き虫しょったんの奇跡」。
小学校から将棋好きに。全国中学生選抜将棋選手権大会で優勝して奨励会入り。
だが。、3段まで行くが、年齢制限でプロになれず挫折。
父の死を契機に再び将棋に取りつかれ、アマ棋士として活躍。
特例が認められ、プロに3勝すればプロになれる規定で見事プロ入りを果たす。
題名の「泣き虫」は、原作者の自己謙遜なのか、映画では、殆ど泣かない。
監督の豊田利晃が、将棋好きのため、将棋の場面が長く丁寧に撮られている。
好きこそものの上手なれだが、本人の挫折と立ち上がりは苦労の連続だ。
時々に励ましてくれた人たちがいて、回想画面で勇気づけられる。
わき役に意外と芸達者な俳優さんが出ていて、誰と当てるのも一つの面白味。
松田龍平がひょうひょうと瀬川を演じている。
勇気づけられる映画ではある。