おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
イギリス・フランス・ベルギー合作
イギリスの巨匠ケン・ローチ監督作品。
イギリスの宅配業者の死を取材、その過酷な労働条件を目の当たりにし、他の業者も取材して、この映画を作り上げた。
邦題「家族を想うとき」は、アンチテーゼ。
宅配業の個人事業者の立場に置かれたリッキー。宅配という、時間との闘い。自己責任。
やがて家族との時間も制限される。(例えば、娘を同行させただけで、客から文句が来る)
長時間労働で、体もグタグタ。運転も危うい。
妻も、介護士をしているが、夫のために車を売ったがために、移動に時間がかかり、彼女も、娘と息子の世話に時間がさけない。
まさに、労働(金を稼ぐ)ゆえに、家族が犠牲。
そして子供たちの反逆。
ラストも救いがない。
だが、心に刺さる映画。